ヒューリスティックとは?

ヒューリスティックとは、経験則や直感的な判断を信じる思考のこと。

これまで人気になったトレンドテーマは長期的に成長すると多くの投資家がヒューリスクティックに考えがちですが、そうならないケースは沢山見られます。

  • IT関連は上がる → ITバブルで13年最高値更新せず
  • 脱炭素は上がる → 2021年以降、クリエネがバブル
  • コロナでZoom必須 → 2020年1月以降、株価は下落続き

どんなに多くの投資家が「これは根強いテーマだ」と判断したとしても、相場は投資家の期待通りにならない事もあります。


ヒューリスティックのデメリット

2022年以降、米国経済のインフレが深刻化したことにより、FRBの金融政策(金利の引き上げ)とCPIなどの経済指標動向は以前よりも注意深く見られるようになりました。


ブルームバーグの記事によれば、CPI発表後の株価変動率がこれまでの2倍以上になっていると言います。

CPI


例年であれば、それほど意識されていなかった指標が突如として意識されるようになり、以前は当たり前じゃなかった事が今後は当たり前になることが株式相場ではよくあります。

逆に時間が経つと、CPIはそれほど意識されなくなるタイミングも今後はあるはずです。

これまでの感覚や経験則で物事を捉え続けると、間違った判断を下してしまいやすい典型例がそこにあると思います。


過去のデータに惑わされない

インデックス投資に関してもS&P500やダウ平均株価の長期的な成長チャートを頼りにして「今後も右肩狩りに伸びるはずだ!」とヒューリスティックに結論づける投資家は多いですが、過去のデータはあくまでも過去のデータとして見ることも必要だと思います。

大事なのは将来の株価が上がるかですので、過去と未来は区別して考えられれば、きっと良い投資判断ができると信じています。