回転寿司の迷惑行為
SNSで拡散されたスシローでの迷惑行為動画をご存知でしょうか。
Twitterで「回転寿司 迷惑行為」と検索すると、関連の動画が沢山出てくると思います。
気分を害される人もいると思いますので、動画は貼り付けません。
今回のその迷惑行為に対して、昨日スシローを運営する株式会社 FOOD & LIFE COMPANIESは現在の状況と防止策を公表しました。
プレスの一部を抜粋すると、以下の通りです。
現在の状況:
- 1 月 31 日午後に被害届を警察に提出済み
- 迷惑行為を行った当事者と保護者から連絡があり、お会いして謝罪を受けましたが、当社としましては、引き続き刑事、民事の両面から厳正に対処してまいります
防止策について:
- スシロー全店を対象に、テーブルに備え付けの食器や調味料にご不安をお感じになられた場合、お申し出頂ければ、別途保管しております消毒済みのものに交換させていただきます。
- なお、対象店舗とその近隣店舗におきましては、お客さまにはお手数をお掛けしますが、食器類、調味料等の置き場を店内に設置し、ご自身でテーブルまでお持ちいただく対応と共に、テーブル席と提供レーンの間に一部アクリル板の設置を早急に実施いたします。
- また、アクリル板の設置につきましては、今後全国の郊外型店舗に対して設置を順次進めてまいります。
簡単に言えば、当事者が謝罪しただけでは収まらない状況です。
スシローの被害額
スシローは2022年12月時点で日本では633店舗、海外を含めると732店舗を展開する大手寿司チェーンです。
今回は1店舗で起きた事件ですが、その後の対応(食器や調味料を含め従業員のオペレーション変更、アクリル板の設置)コストを考えると、被害額は大きくなります。
さらにSNSの影響を受けて、回転寿司での飲食を控えようと考える消費者も一定数はいるはずです。
その動向を察知してまずは投資家が反応し、2023年1月30日終値で3,015円をつけていた株価は翌日2,859円付近まで約5%も下落。

スシロー(国内事業)の四半期売上は500億円程度ですので、仮にこの影響で売上が1%落ちるとすれば、被害額は1%毎に5億円(+店舗の対応コスト)の損害を受けることとなります。
SNSの影響というのは想像以上に大きく、たった1つのツイートで大企業に数億円規模の打撃を与える威力があります。
今回の動画以外でも怪しい内容は検索すれば沢山ありますし、おそらく今後も同じようなことが起こると想定されるので、今回は企業側の厳しい対応が注目されます。
個人のためにも企業のためにも、そして回転寿司で美味しく食べたい他の人のためにも。同じようなことが起きないよう願いたいです。