中国とインドの経済成長率

IMFによると、2023年はインドと中国のGDP成長率が世界を大きくリードする見通しです。

IMF
出典:IMF

米国を中心とした先進国経済は金利引き上げやエネルギー問題により成長率が減速する見込みとなり、中国やインドではパンデミックが抑制されたことにより、年間成長率がコロナ前の水準へ回復すると期待されています。


インドへの投資

為替を考慮せず米国とインドの株式指数を比較すると、2000年以降インドは大きく成長し続けてきました。

SENSEXとS&P500
出典:Google Finance

直近1年間の株価成長を見ても、S&P500を上回るスピードで株価が上昇しています。

SENSEXとS&P500
出典:Google Finance

インドと言えば「人口ボーナス」による経済成長が期待されますが、人口成長率は後20年以上は衰えず、その後も成長率は落ちるものの人口は増え続ける見込みです。

生産年齢人口/従属人口比率の推移
出典:三井物産戦略研究所

なお、2016年から2019年までの3年間において、インド株と日本株を組み合わせたところリスク値が下がったというデータもあります。

日本株とインド株の組み合わせ
出典:三井住友DSアセットマネジメント
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。

まとめ

現時点ではインドや中国への投資が前向きに評価されていますが、大切なのは未来の価格がどうなるかです。

出来ることなら株価暴落や最悪期と言われるような状態で投資し、現在のように見通しが明るい時期で売り切るのが「安く買って、高く売るコツ」のようにも思えます。

短期や中期での投資であれば面白いかもしれませんが、長期的な投資となると新興国には政治的なリスクなども絡んでくるため、慎重な判断が必要と思われます。