投資パフォーマンスの評価方法

先週、テスタさんがツイートされた内容が興味深かったです。



株式投資の利益を「1千万円儲かった」「2千万円損をした」と金額ベースで計算する方にとっては、%で評価することが無縁なのかもしれません。

実際に%で運用パフォーマンスを評価するのであれば、以下の2通りに分かれます。

    ケース1:+10%
    全保有資産となる1億円を保有した状態で+1,000万円の利益を上げているので、全資産の推移は1億円から1.1億円に変化したと考えると、そのパフォーマンスは+10%(もしくは110%)と言えます。
    ケース2:+100%
    株式投資の元手1,000万円で+1,000万円の利益を出したので、株式投資における資産の推移は1,000万円から2,000万円に変化したと考えると、そのパフォーマンスは+100%(もしくは200%)と言えます。

両者の違いは、株式投資以外に保有していた資産9,000万円を加味するのか、否か。という問題です。


現金比率で難易度は変わる

株式投資以外の資産はおそらく「現金」であることが多いと思います。その他、債券や不動産、保険など様々な金融商品が考えられますが、今回想定するのは現金で9,000万円保有している場合と仮定させて下さい。

先ほどのケース1となる「パフォーマンスは+10%」と主張するのが妥当だと考える人というのは、投資においては現金比率が重要であると認識している人が多いと思います。

全資産のうち10%を運用する場合は仮に失敗しても次があります。ですが全資産を株式投資に使ってしまうと、次がありません。

次がないと思うと「絶対に失敗してはいけない」というプレッシャーがかかり、本来の力を発揮できないこともあります。実際、株式投資では余剰金で行う事が推奨されており、全資産を突っ込む場合は必要以上に投資のストレスと向き合わなければいけません。

同じ元手1,000万円を使って+1,000万円の資産を作る過程において、現金比率がどの程度あるかは投資パフォーマンスに大きく影響すると考えるのがケース1の場合だと思います。


ケース1の場合であれば、+10%にする際の投資難易度と、+100%にする時の難易度は明確に違いがわかりますが、ケース2の場合は株式投資以外の資産を加味せずパフォーマンスを測定することとなるので、その違いが分かりづらくなってしまいます。