インテル2022年4Q決算
半導体大手であるインテルは2022年4Qの決算を発表後、$30付近を推移していた株価が営業時間外で$28.04まで降下中です。その差マイナス6.5%となります。

以下、使用する画像はインテルの決算資料から参照しております。
事業ハイライト
事業別の売上を見ると、主力事業であるCCGとDCAIがマイナス成長を記録。
インテルの事業はこの2つで売上の大半を占めるため、主力事業が傾けば、全体の売上が28%も減少することとなります。

事業が落ち込む理由は様々ありますが、Apple社がインテル製CPUを使わず自社開発するように、半導体企業もTSMCのような各部門の専属企業の活躍が期待されるようになっていると思われます。
ファウンドリ企業へ
ファウンドリーとは、半導体の「製造」を専門に行う企業のこと。設計だけを行うのはファブレス、組み立てや試験を行うのはOSAT、販売だけを担当するのが半導体商社となり、設計から製造、組立、販売を全て一社で行うのがIDMとなります。
TSMCの売上推移は2019年以降より長期的に上昇傾向となっています。

もっと細かく見るならば、ファウンドリー企業よりも半導体に必要となる「材料を作る会社」に注目する投資家も多いはず。
インテルのような半導体の設計から製造までを一手に引き受ける企業としては、NVIDIA(ファブレス企業)やTSMC(ファウンドリー企業)と比較すると、魅力的には映らなくなっているのかもしれません。
インテルの株価
2021年4月頃につけた高値となる$68付近から現時点では半値以下の水準まで落ちてきています。

半導体業界自体はこれから大きく成長するはずですが、インテルが今後どれだけシェアを伸ばし続けられるかは投資家の考え方次第です。
現在の株価を売られすぎと見るのか、それとも適正価格であると見るのか。
難しい判断ですね。