マスターカード2022年決算
2022年の年間売上は前年比+18%となる222億ドル、EPSも前年比+23%となる10.22ドルで着地しました。

2022年3月にはロシア事業を撤退した影響に加えて、インフレや金利引き上げによる景気後退の懸念により消費が落ち込み、売上の成長は2021年2Qをピークにして四半期ごとに鈍化しています。
四半期 | 売上成長率 QoQ |
2021年1Q | 3.64% |
2021年2Q | 35.77% |
2021年3Q | 29.92% |
2021年4Q | 26.60% |
2022年1Q | 24.36% |
2022年2Q | 21.40% |
2022年3Q | 15.47% |
2022年4Q | 7.64% |
地域別のカード決済額
マスターカードのCEOであるマイケル・ミーバック氏は以下のように語っています。
旅行者数は前年比59%増と国境を越えた旅行が引き続き回復しており、これからはアジアの発展が注目されます。マクロ経済および地政学的な不確実性は依然として残っていますが、個人消費は驚くほど回復しています。私たちは、必要に応じて投資プロフィールを迅速に調整する準備が整っています。
2022年のカード決済額(GDV)を見ると、最も成長したのは南米でした。

欧州はマイナスとなり、北米は+10.2%と力強い成長を見せています。
米国経済のリセッションが騒がれる中ではインドなどの新興国株への投資が注目されつつありますが、知らない地域や業界へポートフォリオを簡単にシフトするわけにはいきません。
投資をする際には、慎重に判断を進めましょう。