2022年4Q決算発表

決算のハイライトは以下の通りです。

Tesla2022Q4
出典:Tesla

売上高は前年同期比で51%上昇し、営業利益率は16.8%と過去最高記録となります。

決算資料の全文は以下テスラ社のHPから確認することが出来ます。



テスラの驚異的な成長

テスラの成長率がどれほど驚異的なのかは、S&P500(米国の大企業500社の平均値)と比較すると一目瞭然です。

Tesla2022Q4


2019年から2022年までの4年間において、テスラの売上成長率はS&P500も他の自動車業界も全く追い付かない水準です。さらに営業利益率を見ても、テスラは改善傾向を示しており、今後も革命的なコスト削減により、さらに利益率を上げていく可能性を秘めています。

Tesla2022Q4


今回の決算資料にも以下のようなメッセージが残されていました。

    Our relentless cost control and cost innovation is why we believe the no other OEM is better equipped to navigate through 2023, and ultimately succeed in the long run, than we are(私たちの絶え間ないコスト管理革命が2023 年を乗り切り、長期的に成功するために私たちほど優れたOEMは他にないと信じています。)

工場の生産ラインの見直しやスケールメリットを活かすことにより、テスラの生産性は今後も上昇していく可能性があります。


テスラの車両価格と営業利益率

テスラの営業利益率の改善は車両価格の値下げとともに実現していきた背景があります。

Tesla2022Q4


一般的には車両単価が下がることにより利益率が下がると考えがちですが、テスラの場合は真逆の傾向にあり、低価格化が必ずしも利益圧迫につながるわけではありません。

米国の金利引き上げや景気後退への懸念から自動車や住宅などの高単価商品から客足が遠のいてしまう事が懸念されますが、テスラ社の価格がガソリン車よりも安い価格でパフォーマンスも良く走る事ができれば、さらなる成長が期待できるかもしれません。


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