サイバーエージェント決算発表(2023年1Q)
今期は本田圭佑選手の解説でも話題となったワールドカップの放送が過去最大の投資額となり、売上を牽引しています。
概要は以下の通りです。

決算資料をすべて確認されたい方は以下のリンクからご覧ください。
メディア事業が牽引
ワールドカップの放送によりABEMAのアプリダウンロード数は期間中に700万DLを記録、累計9,200万件を突破したとのこと。

ワールドカップ効果により、アニメやニュース、バライティ番組なども視聴数が増加し、メディア事業の売上は334億円を達成するとともに、大きな投資による営業損失も記録しましした。


営業損失はワールドカップへの投資となるため、一過性のものであり、トップラインとなる売上がその後も上昇しつければ、事業は黒字化しやすくなります。
ゲーム事業は鈍化
ウマ娘によって牽引されたゲーム事業ですが、2021年3Qに過去最高売上を達成後、今期はその半分以下となる409億円となっています。

前年同期比マイナス29%と主力タイトルの周年記念前とは言え、課金圧がだいぶ落ちてしまい、パズドラやモンスト同様にゲームのトレンドの短さは致し方ないと感じます。
まとめ
事業ごとに見ると2021年度より売上が伸び続けているメディア事業が注目されがちですが、主力となる広告事業とゲーム事業においては伸び悩んでいる状況となり、連結売上高を見ても大きな成長を期待できるかは不明です。

中長期戦略としてメディア事業への投資を加速させることに感じては魅力的ですが、日本の人口は減少傾向かつ平均賃金もあがっていません。さらには既存のテレビ業界も売上は横ばいもしくは減少傾向となり、直近の見通しは暗く、投資をするなら長期の粘り強さが必要そうです。