マイクロソフトFY23Q2決算発表
米国時間2023年1月24日にマイクロソフトのFY23Q2決算が発表されました。決算ハイライトは以下の通りです。
- 売上高:527億ドル(前年同期比+2%)
- 営業利益:204億ドル(前年同期比-8%、非GAAPで-3%)
- 当期純利益:164億ドル(前年同期比-12%、非GAAPで-7%)
- EPS:2.2ドル(前年同期比-11%、非GAAPで-6%)
細かい数字は以下の通りです。
出典:マイクロソフトFY23Q2決算プレスリリース事業のハイライト
出典:マイクロソフトFY23Q2決算プレスリリース事業別の売上高を見ると、surfaceやXbox、などのデバイス関連の売上が足を引っ張る形となり、Azureなどのクラウドサービスが収益を牽引しているという構造です。
CEOのナデラ氏が「AI の新しい時代の未来に向けて革新できるよう支援することに取り組んでいます。」と語るように今後はクラウドやAI関連のサービスに注力していく可能性が高く、先日はChatGPTで話題となるOpenAIへ1兆円の投資をするなどの動きを見せています。
クラウド部門が牽引
マイクロソフトの事業別の売上は製品(デバイス)関連が全体売上の31%を占めており、成長しているクラウド部門は全体の68%を占める結果となっています。出典:マイクロソフトFY23Q2決算プレスリリース
マイクロソフトのクラウドサービスが成長するほど株価にも大きな影響を与えるはずです。逆にクラウドの収益が下がったり、期待はずれの売上高となれば、今後もマイクロソフトの株価は売られてしまう可能性が高くなりまます。
クラウド市場の競合としては、AmazonとGoogleがいますが、特にAmazonのAWSが強敵です。

5年前と比べて、マイクロソフトは市場シェアを大きく拡大していますが、未だAWSを抜いてはいませんので、今後の展開が注目されます。
今後の見通し
EPSの予想を上回ったマイクロソフトの株価は決算発表後、一時的に上昇するもカンファレンスコールで発表された来期のガイダンスは予想を下回る結果となり、株価が売られる結果となりました。

過去12年間の売上成長率を見ると、2021年9月期をピークにして、明らかに減退気味。

2023年は景気後退も懸念されますが、米国のビックテックに関しても例外ではなさそうです。