サイゼリヤ「値上げしない」方針

今週、サイゼリヤは値上げしない方針を社長自ら明らかにしました。



ですが決算発表を見ると、国内の営業利益は赤字です。

    ①日本
    新型コロナウイルス感染症の水際対策が徐々に緩和されたものの、資源価格の高騰と円安による食材価格やエネルギー価格の上昇の影響を受けており、売上高は274億34百万円(前年同期比23.7%増)、営業損失は4億43百万円(前年同期は19億15百万円の営業損失)となりました。
    ②豪州
    当社で使用する食材の製造等を行っており、売上高は16億95百万円(前年同期比53.7%増)、営業利益は1億10百万円(前年同期比1,039.0%増)となりました。
    ③アジア
    中国政府のゼロコロナ政策による度重なるロックダウンの影響はあるものの、新規出店を継続的に進め、店舗数が増加したことなどにより、売上高は156億83百万円(前年同期比33.2%増)、営業利益は20億87百万円(前年同期比31.1%増)となりました。

国内で利益が出なければ「早急に値上げを実施するべき」「従業員のためにも値上げは必要」という投資家の声が多数上がっています。




低価格戦略企業の功罪

サイゼリヤのように低価格を実現している企業というのは、日本では珍しくありません。

デフレ3兄弟という表現はまさに秀逸です。



他にも吉野家や100円ショップ、ドンキホーテなど節約家に愛される企業は多数存在します。

商品価格が安いことは消費者にとって良いことが多いようにも思えますが、安い商品ばかりが蔓延し、企業が値上げできなくなると、日本経済全体の物価が上がらず、企業の売上や会社員の給料も上がりづらくなります。

この状態をデフレスパイラルと言います。

日本ではデフレが続いてきたからこそ、実質賃金もずっと上がらない状況が続いており、世界では稀に見るデフレ国家です。

サイゼリヤの「値上げしない」方針を喜ぶ人も多いかもしれませんが、経済全体、自身の給料アップを長期的に考えると、値上げ賛成派の意見にも耳を傾けていかなければいけないと思います。