投資タイミングで悩む人へ

投資をいつ始めようか、悩む人は少なくありません。

    「20代で始めるのは早すぎる」
    「40代になったらそろそろ老後資金が心配」

年齢に応じて資産運用の考え方を変えていくことが、当たり前とされています。


年齢は関係ない

私の考えでは投資に年齢は関係ありません。

投資も他の自己投資と一緒の考えで良いと思っています。

美容や健康、仕事に役立つスキルや経験を手に入れるのに、始める時期を意識する人は少ないのではないでしょうか。というか、早ければ早いほど良いと考えます。スキンケアだって健康的な食事だって若い時から習慣がある方がより高みを目指すことができますし、小さい時からスポーツや語学、芸術などを楽しんでいる人に対して大人から頑張っても追いつくことはほとんど出来ません。

投資も全く一緒です。

若い時からコツコツと継続している人に対して、老後まもなくから投資を始めた人が投資のパフォーマンスで上に行くことは考えられませんし、仮にあったとしても一瞬だけでその後は資産が大きく減るようなことが起こります。

投資もできる限り早い時期から、小さく始めていくべきです。


資産も関係ない

老後が不安、給料が少ないなど、お金の問題を抱えている人ほど投資を意識しやすく、対処が早いと思われますが、お金に困ってない人こそ早く始めるべきだとも思います。

生活するための資金を給料で十分賄えている時というのは、余裕資金が生まれます。余裕資金がある人とない人では、投資結果は大きく変わる可能性が高いです。

余裕資金があり「投資なんてまだ始める時期ではない」と考えている人こそ、投資の始め時です。


円安と円高も関係ない

投資を始めるタミングを悩む際、円安や円高と騒がれている時は警戒すべきだという人もいますが、これも実は関係ありません。

そもそも過去のドル円チャートを長期で見ると、1990年以降、ドル円相場は70円から160円の間を行ったり来たりしています。

ドル円相場
出典:Google Finance

今後もこの範囲内で円高や円安が繰り返される可能性が高くなりますが、円安になる時は円安のメリットとデメリットがどちらも混在している状態です。


上記では円安のメリットとデメリットをまとめていますが、過去の急激な円安相場で経済が急激に成長した例としては、世界の株式時価総額上位を席巻していたバブル期です。



1ドル200円以上となる円安状態では日本が世界の工場となり、日本経済が大きく盛り上がりました。逆に円高となれば、海外からの輸入が有利になるわけですから、電気代や食品価格が下がり生活費を安く抑えられ、海外旅行などが増えるなどのメリットも生まれてくるわけです。

ちなみに、過去のドル円相場の変動と株価を調べてみると、円安で株価が下がったタイミングは1980年以降一度しかありません。



この因果関係も円安だからではなく、ITバブルと言われる過剰投資によって引き起こされた株価暴落のため、円高円安で投資判断を変えるのは有効ではないと考えられます。