有名な個人投資家である井村氏は2011年から元手100万円で株式投資を始め、2022年末には運用資産が55億円に達したとロイター通信から報道されていました。
上記インタビューの中で井村氏の投資哲学を形作り、衝撃を受けた書物3冊が紹介されています。
さらに井村氏は自分の投資選択がその3冊でほとんど語れるとのこと。
今回はその投資本を紹介していきます。
ベンジャミン・グレアム:賢明なる投資家
1冊目は著名投資家ウォーレン・バフェットの師匠としても有名なベンジャミングレアムの書籍「賢明なる投資家」です。
初版が1949年となり70年以上読み続けられている本となり、時代に流されにくい投資の本質があると言っても過言ではありません。
本書は市場価格より割安で放置されている銘柄に投資を行う「バリュー株投資」という手法を主軸としますが、その中でも防衛的な投資戦略と積極的な投資戦略、最後には具体的な株式の分析方法について書かれた本となります。
私たち投資家は勢いのあるトレンド銘柄を他人の情報や自分の過信によってトレードすることが度々ありますが、彼のような徹底的な数字と向き合った銘柄分析手法を身につけることで、より失敗しにくい銘柄選択ができるようになると思います。
分厚い本となりますが、株式投資で失敗をしたくないと思う方は読むべき1冊となるはずです。
ウィリアム・J・オニール:成長株発掘法
2冊目の本はウィリアム・J・オニールの成長株発掘法です。
この本はCAN-SLIM(キャン・スリム)法といって、以下の項目によって銘柄選択をする投資方法です。
- 当期純利益 YoY+20%以上
- 年間EPS YoY+25%以上
- 新事業が利益成長の原動力となる
- 需給が追い風であること
- 業界の先駆者であること
- 大株主に機関投資家がいること
- 相場全体の地合いが良いこと
先ほど紹介したバリュー株投資とは真逆の考え方になりますが、割高な銘柄であっても企業業績やその業界、市場全体の地合いが良ければ、どんどん投資をしていくべきという考え方です。
割安株より成長株こそ大きな利益をあげられるという主張ですが、バリュー株投資と成長株投資どちらの視点からでも分析できる投資家となれば、より投資チャンスは増えると思われます。
ピーター・リンチ:株で勝つ
最後となるのは、ピーター・リンチの株で勝つです。
ピーター・リンチはフィデリティのファンドマネージャーの1人として1977年から1990年までの13年間で平均リターン29.2%を達成した人物です。
本書はテンバガー(10倍株)の見つけ方と長期投資の視点について書かれた本となり、人気業界や人気企業などには投資するななど、投資初心者がハマってしまいそうなトレンドの罠などについて書かれています。
SNSが盛んな現代にとってトレンドに流されないことは彼の時代以上に価値を増していると思いますし、現代の投資家にとって価値のある1冊となるはずです。
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