マクロ経済とミクロ経済の違い
2020年コロナ以降の株式投資において、マクロ経済の影響は大きくなっているように思えます。マクロを意識した人ほど、勝率が高いのではないでしょうか。
2022年の調査となる上記記事では、マクロとファンダを意識した投資家ほど、投資成績が良いことがわかっています。
マクロ経済とは
マクロ経済とは、国や世界単位での経済動向を意味します。
例えば、人口、雇用統計、GDP、税金の歳入・歳出などがマクロ経済を分析する経済指標として使われますし、コロナ感染者数・死亡者数、各国中央銀行の金融政策などもその1つです。
2020年はコロナの感染拡大によって株価が大きく暴落しましたし、その後は米国を中心に各国の中央銀行が大量にお金を刷って経済を下支えしたため、株価は急反発する結果となりました。
2022年においても金融引き締め政策(金利の引き上げ)により株価が大きく低迷したため、マクロ経済の影響は大きかったと思います。
ミクロ経済とは
ミクロ経済とは、企業1社の財務諸表や株価の動向、1家族の家計収支など、企業や家計の小さい経済単位を意味します。
個別株投資においては、企業決算や株価を分析することが非常に大切となりますが、それだけが全てではありません。
ミクロ経済はマクロ経済の影響を大きく受けやすく、どれだけ業績が好調だとしても、業界や国全体の経済が不調となれば、業績が良い企業であっても株価は下落します。
トヨタ自動車やNTTなど、企業の経済規模が大きくなると、国や世界全体に与える影響が大きくなりますし、逆に経済の影響が企業の業績に与える影響も大きくなるため、マクロ経済を無視することはできません。
単純な話ではありますが、NTTの携帯電話契約数は2020年時点で8,263万契約となっていますが、マクロ経済の1つである人口が減っていくことで、NTTの契約数は減少する可能性が高くなります。

事業規模が大きいほどマクロの影響を受けやすい例の1つです。