タンス預金は何が悪い?

家庭や企業で保有されたまま年を越すお札の総額が125兆683億円になったと日本銀行から発表されました。


2021年末の121兆9,638円から2.5%増加し、過去最高を更新したとのこと。


日本が貧乏になる

手元にお金を置く量が増え続ける日本では、高齢者を中心に過剰な預金者が多く、資産を株や債券などへ投資しないため、家計資産は米国に比べて、3分の1程度しか成長していません。

日米の家計金融資産
出典:日興アセットマネジメント

貯蓄が増え続けることで家計資産が増える機会を失うわけですから、資産が減れば消費も減り、消費が減れば企業の売上が減り、企業の売上が減れば給料が減るというデフレスパイラルが起きて、日本が今よりも貧乏になっていく可能性が高まります。


お金の価値が減る

最近では世界的なインフレに陥っており、デフレ続きだった日本でもガソリンや食料品の値上げが相次いでいます。


物の値段が上がるということは、手元のお金の価値が下がることと同じです。貯金のまま保管しておいても、物価が上がり続ければ、お金は早く使わないほど損という考え方が出来ます。

日本円という現金以上に価値が落ちにくい資産や金融商品を探すことは、家計を守ることにもつながります。

ジェレミーシーゲル氏の書籍によれば、最も長期的に成長した資産は株式であると結論づけられています。

ジェレミー・シーゲル
出典:株式投資の未来

ドルと比較すると、その差は5,430万倍。

人間は220年も生きることはできませんが、資産には命の概念がありませんので、子や孫に引き継ぐことで資産の価値を無限に膨らませることが出来ます。

今からでも必要な貯金以外の余剰金は投資に回せる日本人が増えれば、日本経済はもっと豊かになるチャンスがあるはずです。