バイオテクノロジーETFが堅調
下落相場が続く2022年ではありますが、年初来パフォーマンスを見るとS&P500よりもアウトパフォームするバイオテクノロジーETF
純資産総額が最も高いIBB(iシェアーズ バイオテクノロジー ETF)の年初来リターンは-12.17%(S&P500は-20.31%)となっています。
出典:Google FInance今年10月中旬までは同じような値動きを辿っていましたが、10月下旬以降の決算終了後からアウトパフォームする傾向があります。
VRTXが好調
IBB構成銘柄で堅調なのは、Vertex Pharmaceuticals(VRTX、バーテックス・ファーマシューティカルズ)
出典:Google FInanceVRTXは嚢胞性線維症向けの医薬品を開発しており、売上は2015年以降から安定して右肩上がり、EPSも2017年3月には黒字化し、その後上昇傾向となっています。
出典:macrotrends(EPSの推移)嚢胞性線維症とは、遺伝子の突然変異を親から引き継ぐことで発生し、粘り気の強い濃厚な分泌物が肺やその他の臓器の働きを妨げる症状のことです。欧米で多く見られることがあり、腹部膨満、軟便、体重増加不良のほか、せき、喘鳴(ぜんめい)などがあり、生涯にわたって気道感染症が頻繁にみられます。
ヘルスケアセクターが堅調な理由
ヘルスケアの分野では株価や世の中の景気に関わらず、薬や治療を必要とする人々が大勢いるため、今年のような下落相場の影響を比較的受けにくいのかもしれません。