小学生3人に1人は習い事や旅行ができない日本

小学校1年生から6年生の子どもがいる世帯の保護者2,097人を対象に行った調査では、経済的に厳しい家庭の子どもの約3人に1人が、習い事や旅行など学校外の体験機会が何もないことがわかりました。

子どもの学校外体験
出典:公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

子ども自らがやってみたいと思っても、経済的理由と時間的理由で子どもに体験させられなかったと答えた人が半数以上となり、子どもの体験機会は奪われています。

子どもの学校外体験2
子どもの学校外体験3
出典:公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン


親の年収は子どもへ連鎖

世帯年収が低い家庭ほど、保護者自身が学校外体験をしてないこともわかっており、その影響は子どもにまで連鎖する傾向があります。

保護者の学校外体験
出典:公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

以前ブログ記事でも取り上げました「児童の学力と家庭の経済状況の関係」の研究結果(2014年)によれば、親の年収が高いほど子供への教育支出が高くなり、学力も比例して向上するという結果がわかっています。

教育支出と子どもの学力
出典:平成25年度 全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究

現在の年収が低い世帯ほど子どもの年収も学力も低くなってしまうという恐ろしい事実。自分の所得を上げるということは、将来生まれてくる子どもの年収を上げるということにもつながります。

本業で活躍したり、副業や資産運用で収入を増やすことは、世代間で利益を享受することができます。

国の支援も必要

内閣府の調査によると、税金が高いスウェーデンでは教育費の支援や育児休業中の所得保障などが充実しているため、子どもを生み育てやすいと思う人の割合が日本と比べて、18倍も高いことがわかっています。

子供を生み育てやすい国だと思うか
出典:内閣府

国民が年収を上げたり、資産形成をすることももちろん大切ですが、国が教育への投資を行うことも重要だと思います。