16ヶ月連続の貿易赤字

昨日、財務省は令和4年度11月分の貿易統計(速報値)を発表しました。

2022年11月貿易統計速報
出典:財務省

輸入と輸出を差し引いた貿易収支は16ヶ月連続で赤字となり、11月としては過去最低、1979年以降では6番目に低い2兆274億円の赤字を記録しました。


輸入品の構成比で最も大きいのは、原油や天然ガス、石炭などを含む鉱物性燃料となります。

輸入の構成比


輸入量で言えば、原油や石油は前年比+8.1%、天然ガスが-5.4%、石炭は-10.3%と前年以下の水準となりますが、金額ベース(輸入額)で見ると、鉱物性燃料の仕入れ価格は前年比+61%と跳ね上がります。

輸入額の前年比



上がる電気代

これらのエネルギー資源は発電所の燃料として利用されており、輸入額の増加はダイレクトに家庭及び企業の電気代としてダイレクトに反映されます。


各電力大手は経産省へ来年4月からの値上げ申請を行っており、私たちが支払う電気代は来年以降さらに負担が増える見込みです。

以下の条件の家庭であれば、毎月どん兵衛1ケース(12個入り)が買えちゃうぐらうの値上げになるそうです。

    契約種別:従量電灯B
    契約電流:30A
    使⽤電⼒量:260kWh/月
    月額料金:11,282円
    値上げ額:2,717円

電気代を上げない対策としては、先日お伝えした節電プログラム(2022年12月末まで)に参加する方法もあるので、よければ以下の記事をご覧ください。