S&P500とは

米国株投資もしくは米国インデックス投資において無視できないのが、S&P500という株価指数です。

S&P500とは、米国の大型銘柄500社で構成された株価指数です。時価総額加重平均型と言って、AppleやMicrosoftなどの時価総額が高い銘柄の値動きが株価が強く連動する仕組みとなっており、組み入れられる500社の時価総額は米国市場全体のおよそ8割に匹敵すると言われています。

そんなS&P500のチャートを見れば、米国市場がどのように成長しているかが一目瞭然で確認することができます。

S&P500
出典:macrotrends「S&P500 index」


S&P500の採用条件

S&P500の採用条件はS&P Dow Jones Indecesが発行する「S&P米国株価指数メソドロジー(日本語版)」を確認すると、以下の4点がポイントとなることがわかります。

  • 米国の上場株式のみ
  • 時価総額が146億ドル以上
  • 四半期の株式売買高が25万株以上
  • 直近の連続4四半期の利益合計が黒字

他にも細かいルールはあるものの、最低条件として上記の規準を満たす必要があることがわかります。加えて、指数全体のセクターバランスや将来性なども加味されるため、条件を満たしているからと言って必ず採用されるわけではありません。

なお過去の時価総額規準は上昇傾向となっており、2007年と比べると約3倍の規模となることもわかります。

S&P500採用規準
出典:S&P Global


S&P500の採用銘柄(2022年)

2022年11月までにS&P500に採用された銘柄は14社でした。

2022年S&P500組み入れ銘柄


創業年を見ると、2022年に創業したワーナーブラザーズ・ディスカバリーもあれば、1888年創業のエネルギー企業なども含まれます。


S&P500除外銘柄(2022年)

2022年に除外されたのは13社です。

2022年S&P500除外銘柄


ファッション大手のGAPから始まり、イーロンマスク氏が買収したTwitter社がS&P500から除外されています。


まとめ

S&P500は年4回のタイミングで将来の見通しが悪い会社と良い会社との株式が交換されます。個別株のようにリバランスをする必要もなく、業績の良い米国大型株を保有し続けられるのが大きなメリットです。