40代で貯金いくらあれば良い?
40代で貯金はいくらあれば十分なんだろう?安心できる金額はどのぐらいかと考えたことはあるはずです。資産形成や人生プランにおいて絶対的な正解はありませんが、一般的なデータ等を頼りにして40代でも安心できる貯金額を探ってみます。
40代の平均貯金額
まずは40代の平均貯金額についてです。
金融広報中央委員会の調査によれば、40代の平均金融資産(貯金以外に株式や保険なども含めた資産額)は891万円、中央値では200万円となってます。

保有額の分布を見ると、最も多いのは金融資産を持っていない貯金ゼロが3割弱の割合で存在し、300万円未満となる割合が全体の50%超を占めています。

40代の平均額となる891万円を超える資産を保有する世帯は全体の29.3%です。
他の年代のデータをご覧になりたい方は以下の記事をご覧ください。
老後資金の準備
日本では年金が減り、納める税金や保険料が上がる中で老後に必要な生活費を用意できるかが大きなポイントとなってきます。
フィデリティのレポートによれば、25歳から資産形成を始める場合は給料の16%を退職するまで毎月投資に回し続ける必要があるとされています。

5歳上がることに2%上がっているため、40歳から投資を始める場合は毎月の給料から22%以上の金額を投資に回していかなければ、老後資産を準備するには間に合わなそうです。
手取り40万円とするならば、毎月8.8万円を投資に回す計算です。
他にも具体的な数値が知りたい場合は以下の記事をご覧ください。
安心できる金額
最後に40代で安心できる金額がいくらかということですが、平均的な金額となる891万円を超えていても、数千万円を超えていたとしても「安心できるか」ということには直接つながらないように思えます。
それより重要なのは、収入と支出の差額だと思います。
マイナスなら当然不安は消えませんし、プラスでも65歳もしくは定年までに必要な老後資産を用意できるペースを確保できてなければ、不安だと思います。
仮に現在40歳だった場合は65歳まで25年間あるわけですから、年収と年間支出の差が120万円であれば、3,000万円の貯金を用意することができるため、貯金はゼロでも安心しやすくなります。
年収と年間支出の差がマイナス10万円であれば、貯金が1,000万円あっても老後資産が用意できないため、不安は消えないと思われます。
40代で安心できる貯金額を計算するなら、まずは収入と支出を調整した上で、改めて個々で計算するのが良いと思います。