電気料金がまた上がる?
東北電力が家庭向け電気料金を平均31.72%値上げする申請を経産省へ行いました。
出典:東北電力これにより家庭(契約種別:従量電灯B、契約電流:30A、使⽤電⼒量:260kWh/月の場合)の電気料⾦は月額11,282円(値上げ額2,717円)となる⾒込みです
政府や地方自治体からの支援等が入れば値上げ幅も抑えられますが、支援は永続出来ではないですし、その分が増税されれば、経済はさらに落ち込みかねないという深刻な状況へと進んでいます。
電力サービスに関わる原価のうち約6割が燃料費となりますが、今回東北電力が値上げをする大きな理由は円安とエネルギー高騰によるものです。
出典:東北電力加えて、東北電力は東日本大震災以降、原子力発電の稼働も止めた分、より多くの石油や天然ガス資源に頼らざるえない状況となり、経営収支が悪化、自己資本比率は2011年の震災時を下回る予想となっています。
出典:東北電力今後の対策
電気料金が上がる理由がエネルギー価格高騰と円安ですので、その2つが解消されれば、値上げ幅は緩やかになるはずです。
出典:tradingview<br>原油価格は今年の6月頃から下落傾向にあり、以下の報道によれば、来月開催されるOPEC+では増産の可能性もあるとのこと(増産されれば価格は安くなる)。
加えて、米国のインフレが収まりつつある状況では円安も先月から収まり、151円まで上がったドル円相場は138円付近まで下げています。
現在のドル円は138円。1月前の高値151円から比較すると、約13円も円高方向へと転換。
— Gaz(ガズ)@週末はブログを読もう (@gazooblog) November 24, 2022
米国の利上げペース減速の見方が強いですが、インフレが収まらなければ、円高は進まない。 pic.twitter.com/sZcjMJW9xl
このまま円高が加速すれば、もしかすると電気料金の値上げ幅が現状より緩くなる可能性もあるわけですが、若干気になったのがコスト削減に取り組んでいるはずが、なぜか役員報酬は1億円増えているという、、、大丈夫なのか。
まとめ
今回の内容をまとめると以下の通りです。
- 電気料金が平均31.72%値上げ
- 値上げ理由は資源価格高騰と円安
- 原油価格は6月以降下がっている
- 円安も先月下旬から減少傾向
東北電力は原発も稼働していないので、資源の必要量が大きくなることで電気料金が上がっているとも言えます。
今後電気料金がどのように推移するかは資源価格とドル円相場が重要となるため、これらの情報には注目しておきましょう。