バフェット砲の威力が凄い
2022年11月14日、SECへの提出文書によって著名投資家であるウォーレン・バフェット氏率いるバークシャーハサウェイが半導体大手であるTSMCの株式を41億ドル余り購入したとが明らかになった。
その結果を受けて、昨日の米国市場ではTSMCにイナゴ投資家の買いが殺到。
出典:Google Finance株価は昨日の終値$73→$78付近まで上昇しました。
2022年3Qの売買銘柄
2022年7月から9月末までに売買されたのは、TSMCだけではありません。建材メーカーであるルイジアナ・パシフィック($LPX)や投資銀行のジェフェリーズ・ファイナンシャル・グループ($JEF)の株式を新規で購入しています。
その他にもオキシデンタルを買い増したり、今年話題となったATVIの株式を一部手放すなど面白い売買を見せています。
出典:dataromaバークシャーハサウェイの保有銘柄
2022年3Q時点での保有銘柄は以下の通りです。
出典:dataroma相変わらずですが、保有銘柄のトップはApple
3番目のシェブロン($CVX)と6番目のオキシデンタル($QXY)を今期は数%ずつ追加で買い増しています。とわいえ、Appleとバンク・オブ・アメリカの上位2銘柄でポートフォリオの半分を占めているのですから、だいぶ極端な投資戦略であると言えます。
今回追加されて話題となったTSMCはポートフォリオ全体では10番目。ATVIよりも少なく、USBよりも多い構成比率です。
去年の投資銘柄
バークシャーハサウェイが去年の同時期に新規で購入した銘柄はたった2銘柄しかありませんでした。
その銘柄の2022年年初来リターンは以下の通りです。
- Royalty Pharma plc($RPRX):+8.14%
- Floor & Decor Holdings, Inc($FDN):-40.41%
去年と今年では投資環境が大分違うこともありますが、天才投資家と呼ばれるバフェットがいる会社でも当然のごとく損失を被ってしまうことがあります。
安易にバフェットが買ったからと言って、イナゴのように安易に投資判断を下すことはおすすめしません。