つみたてNISA40万円使い切るべきか

先日、目を引かれるツイートを発見しました。



たしかに私もそう思う。

Twitterには数千万円の資産を持つアカウントは珍しくないし、毎月の投資額が数十万円を超えている人は沢山いる。でも実際、リアルで投資をやっている人はほとんどいないし、NISAやiDeCoについて話す機会もない。ましてや満額の40万円を毎年積立続けるなんて人はほとんど会ったことがありません、


つみたてNISAの利用者数

以前つみたてNISAの利用者数に調べたことがありました。

NISA口座の推移(2022年3月末まで)
関連記事:NISAの利用状況、ジュニアNISA急増の理由

つみたてNISAの口座開設数は586万件、全人口を1.2億人と数えるなら利用人口比はたったの4.8%、20人に1人しかいない割合です。実際にはNISA口座を開設しても利用してない人が含まれるため、利用者はもっと少なくなります。


毎月3万円以上投資できる人の割合

2022年8月に発表された野村アセットマネジメントの大規模調査では、積立投資の平均投資額は1〜2万円未満が最も多いことがわかっています。

平均積立額
出典:野村アセットマネジメント

毎月3万円以上投資できる人の割合は全体の約2割程度。

つみたてNISAの口座開設者数が人口の4.8%だったことを考えれば、全人口のうち、つみたてNISAを満額で投資できる人はわずか0.96%、100人に1人もいない計算となります。


非課税制度の利用者数

つみたてNISA以外の非課税制度利用者数を見ても、ほとんどの利用者数は10%以下となります。

日本の投資制度
出典:日本証券業協会

日本人で「投資をしている」というのは、かなり珍しいことだと理解できます。


まとめ

今回わかったことは以下の通りです。

  • つみたてNISAの利用者は全人口の4.8%以下
  • うち毎月3万円以上投資できるのは2割程度
  • 9割以上は投資制度に辿り着けない

これらの状況により、リアルで投資している人が見つからないということだと思います。


最後に「つみたてNISA40万円使い切るべきか」ということについてですが、これは現在の預金額や家計収支次第です。


上記の方法で計算し、投資資金として余剰金を確保できるなら満額投資するべきですし、そうでないなら満額投資はやめるべきだと思います。