つみたてNISA銘柄ランキング
金融庁が指定するつみたてNSIA対象銘柄は2022年10月31時点で216本もあり、その内訳は以下の通りです。
- インデックス投資信託:185本
- アクティブ投資信託:24本
- ETF:7本
銘柄のほとんどが指数に連動するインデックス投資信託となっています。
純資産総額上位100銘柄の中から、信託報酬の安い銘柄、年間リターンの高い銘柄、シャープレシオの高い銘柄を見ていきます。今後つみたてNISA銘柄の投資先を検討される方は是非参考にして頂けると嬉しいです。
今回紹介するランキングの集計は2022年11月5日時点でのデータとなります。
信託報酬ランキング

信託報酬が安い銘柄はS&P500やVTIなどの北米企業に集中し、信託報酬は0.1%を下回る水準です。5位〜12位までランクインする全世界株式も上位銘柄との差は大きくはありません。
全世界株式に続くのは、バランスファンドと国内株式ファンドです。国内株式で最も信託報酬が安いのは東京海上セレクション・日本株TOPIXとeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)で0.154%となり、北米投信や全世界投信と比べるとコスト面では見劣りします。
年間リターンランキング

過去1年間のリターンが最も上昇率が高かったのは、NYダウに連動する投資信託です。
信託報酬は0.2%〜0.6%先ほどの銘柄と比べて高い傾向にあるものの、ユナイテッドヘルスやゴールドマンサックスなどオールドエコノミー銘柄の構成比率が高いことが2022年の相場にうまく順応したと考えられます。

ただ3年間のリターンで見ると、NYダウよりもS&P500に連動する投資信託に軍配が上がっていました。相場によってリターンは簡単に逆転しますし、どの銘柄を信じるかは投資家次第です。
できる限り超長期的な目線で選択をしていきましょう。
シャープレシオランキング

シャープレシオとは、リスク当たりのリターンを測る指標で、数字が大きいほどリターンに対してリスク(価格のブレ)が低く、数字が小さいほどリターンよりもリスクが大きいという考え方です。
シャープレシオが高い銘柄のほとんどは北米銘柄であって、暴落時に安定的とされるバランスファンドはセゾン・グローバルバランスファンドが0.34となっており、2022年の下落相場でもバランスファンドは株式100%投信のシャープレシオを上回っていない状態でした。
株価暴落時の資産減少を抑えるためにバランスファンドや債券ETFを選択する伝統的な投資方法は最近の相場ではあまり効果を発揮しなくなっているかもしれません。