円安ドル高での投資

1ドル = 102円だった今年初めのドル円レートが一時150円を超えるほどの円安相場となる2022年。投資家の多くは円安相場に対応する投資へと興味が移っています。


高まる外貨預金

住信SBIネット銀行は2022年10月の外貨預金残高が3,500億円を突破したことを明らかにしました。

外貨預金残高
出典:prtimes

ソニー銀行など他の銀行でも外貨定期預金が大幅に増加している報道は以前からされており、円安傾向が今後も続くと予想する投資家が増えています。


海外売上比率の高い企業

円安時は自動車や半導体など海外への輸出額が大きい企業にとって業績をプラスにしやすくなります。


海外売上比率の高い企業として知られるソニーグループは11月2日の決算にて、通期業績予想を上方修正しました。

ソニー決算資料
出典:ソニー 2022年2Q決算説明資料

2022年の通期見通しは売上高が1,000億円増となる11.6兆円、営業利益は500億円増となる1.16兆円を目指すこととなります。


インバウンド需要

円安時に儲けやすい企業としてはインバウンド需要が見込める企業です。観光や鉄道など注目する企業は以下の記事で紹介をしています。



貯蓄から投機へ

急激なドル高相場を利用した投資が次々と出ていますが、大きな利益を上げようと必死になる投資家の中には投資初心者だったり、大きなリスクを背負い過ぎている人も多い気がします。

その結果として為替介入などを見越してFX投資を始めてもレバレッジでロスカットとなってしまったり、外貨定期預金で高い手数料や金利だけ持っていかれるなど、円安での投資行動が「投機」となり、資産を溶かしてしまう人は少なからずいるはずです。


日本人のリスクヘッジ

投資はリターンを狙いにいくと、リスクが大きくなります。リスクを減らすには「リスクヘッジ」の考え方が重要です。

日本人のポートフォリオ(個人資産)を考えた場合、労働収入は労働基準法で守られているため、円資産を安定的に受け取ることが可能ですから、万が一株安やドル安相場になったとしても働いている限り十分なリスクヘッジを取ることできます。

安定的な円資産を確保しやすい日本人は、金融資産ではドル建てとなる米国株でリスクヘッジをすれば、円安ドル高相場でもリスクヘッジが効くし、米国株の成長は世界的にみても安定しているわけです。

相場やリスク許容度によっては現金比率を高める時期もありますが、世の中の変化を監視しながら、万が一のリスクに対応できるようポートフォリオを少しずつ変化させていくことで、大損するリスクを避けることができます。


予想は当たらない

どんなに優れた投資家であっても未来を予想することはできませんし、当たらない投資評論家が多い理由もそれと同じです。

貯蓄から投機へ移る人の大半は相場を予想する人が多いと思います。

インフルエンサーや有名メディアでの分析結果に惑わされ、ハイテク銘柄や当時人気の銘柄を買ったけど、元本割れをで含み損に耐えることができず、損失を確定してしまったという話は数えきれないほど沢山あります。


今後円安にならなかったら?

最初に住信SBIネット銀行の外貨預金残高が3,500億円を突破したと書きましたが、2023年に急激な円高となり、1ドル = 100円なれば約33%、1,166億円分の資産価値が吹っ飛ぶことになります。

未来は誰にも予想できませんし、投資は万が一のリスクに対応するものですから、自己資産を1つのカゴに盛ったり、大金を特定のリスク資産へ投資することは危険ですので、やめましょう。