安全な投資の考え方
安全な投資というと現金や保険のような「ゼロリスク(元本保証)」を想像してしまうかもしれません。ですが今回取り上げたい安全な投資とは、不確実性(将来予想の難しさ)が低く、ボラティリティ(価格変動幅)が激し過ぎない投資という意味です。
安全な投資をするためには、銘柄選びや投資タイミングの「リスクリワード」を意識することも1つだと思います。
リスクリワードとは
リスクリワードとは、リスクとリターンの金額比率のこと。
例えば、1回のジャンケンで自分が買った場合は1万円の報酬(リターン)を受け取れるが、負けた場合は2万円の損失(リスク)を払うゲームのリスクリワードは0.5(= 1万円 ÷ 2万円)となります。
リスクリワードは1以上であれば、負けた時より買った時のリターンが大きく、勝率50%以上期待できるのであれば継続して勝つことができます。逆にリスクリワードが1以下であれば、継続し続けても負け続ける可能性が高く不利な投資(ギャンブル)となるわけです。
リスクリワードはテクニカル分析で使われることが一般的です。
出典:tradingview抵抗線を上に超えたところからエントリーした場合、次の抵抗線までに期待できるリターンと下の抵抗線まで下落するリスクを天秤にかけ、リスクリワードが1以上になればエントリー開始という判断がされやすいと思います。
ファンダメンタル分析でも次の決算でどのような数字が出るのか、過去の業績成長率や過去最低のPERなど、あらゆる可能性を検討し続ければ、リスクリワードは計算できると思います。
まとめ
今回の内容をまとめると、以下の通りです。
- 安全な投資とはゼロリスク(元本保証)ではない
- リスクリワードとはリスクとリターンの金額比率
- リスクリワードが1以下はギャンブル
- ファンダメンタルズにも応用は効く
世の中には沢山の投資手法がありますが、安全な投資をするための手法としてリスクリワードを考えることも1つだと思います。
リスク資産でリターンを得るために是非参考にしてみてはいかがでしょうか。