英国の金融法案改正
2022年10月25日、英国下院で金融法の修正案が可決されたことにより、仮想通貨関連サービスを既存金融と同じ枠組みに取り入れる方針となりました。
日本でも2017年に資金決済法が改正され、暗号資産交換業の登録制が始まったことにより仮想通貨市場に大きなインパクトを及ぼしたことを考えると、ワクワクします。

当時のビットコイン価格は資金決済法が改正された2017年4月から2017年12月までの間で約18倍に跳ね上がっています。
仮想通貨ブーム再来か
今後、英国で仮想通貨規制に関わる法律が制定された際、日本と同じようなことが起こるのかを考えるには法定通貨の取引量を把握する必要があります。
以下のグラフを見ると、2022年時点でポンドとビットコインの取引はなく、ユーロであっても全体の6%程度しか取引量がありません。

別のツールで見ても、ビットコインの9割以上はUSDTなどのステーブルコインもしくはドルで交換されているのが現状です。
出典:The Block2017年当時は仮想通貨で取引される法定通貨として日本円がUSドルの次に大きい通貨でしたので、日本の法律が改正されたことをキッカケに大きな仮想通貨ブームが訪れましたが、現在の欧州で仮想通貨のトレードは世界的に見ても活発的とは言えない状況のため、法律が改正したとしても流れる資金の量はあまり期待できない可能性が高いと考えられます。
イギリスの法改正が進むことで他の国に影響を与える可能性もあり、本丸となるSECの規制が進むことがあれば、仮想通貨ブームは再度訪れる可能性もあるのではないでしょうか。