積立投資の最後に株価暴落を受けても人生終わらない
とある万垢インフルエンサーが「積立投資で最後に暴落来たら、投資人生終わるw」っていうツイートをされていまして、それに大量のいいねがされていたのですが、本当にそうでしょうか。
例えば、積立投資を40年継続したとして最後の1年に株価が暴落したら、投資は終わりますかね??
私は全く終わらないと思うので、その理由をこれから説明したいと思います。
積立投資40年間のリターン
平均利回り1%、3%、5%、7%それぞれの銘柄に毎月1万円の積立投資を40年間続けると、以下のグラフのように資産が増えていきます。

40年の積立投資では合計480万円を投資することになるのですが、年利1%であれば586万円(税引き前の運用益は+106万円)となり、年利7%であれば2,395万円(税引き前の運用益+1,915万円)という結果になります。
想定される運用パフォーマンス
運用パフォーマンス(投資額に対しての上振れ割合)で見れば、年利1%であれば40年後は+22%の運用益が出ており、年利7%であれば+400%近い運用益が出ていることになります。

79%の暴落にも耐えられる
では最後に40年間の積立投資を継続する中で、どの程度の株価暴落までなら耐えることができるのかを調べていきます。
それぞれの継続年数において、元本割れするために必要なマイナスリターンをグラフにすると以下のようになります。

平均利回り1%で積立投資を継続すると、開始から20年以内に10%以上の株価暴落に遭遇してしまえば元本割れしてしまう計算です。年利5%で27年以上積立投資を継続できれば、50%の株価暴落が来ても元本割れをしなくなります。
2018年からつみたてNISAでS&P500へ投資されている方は5年間の平均利回りが8%を超えていると思われますが、仮に40年間の平均利回りが7%で積立投資を継続できた場合は79.9%の株価暴落まで耐えることができます。
2018年から積立投資を始めた方は、2020年3月のコロナショックで同じような体験をしているはずです。つみたてNISAを2年間以上運用されていた方はコロナショック時に運用資産が元本割れすることはなく、運用成績がプラスのまま投資を継続していると思いますし、今後また暴落が来たとしても落ち着いて投資を継続することが大切だと思います。