賃金カーブのフラット化

賃金カーブを見ると、日本の労働市場の魅力が薄れていることがわかります。

年齢別賃金カーブ
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構

賃金カーブとは、縦軸を賃金として横軸が年齢もしくは勤続年数となるグラフが描くカーブのこと。賃金カーブの上昇と下落幅が大きいほど、年功序列や勤続年数による昇給・降格への評価が大きいことがわかります。逆にカーブが緩やかでフラット化するほど、年齢による昇降格がなくなっていると理解することもできます。



勤続年数別賃金カーブ
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構

上記画像の男性データを見ると、1990年代に比べ2021年では勤続年数によるカーブが緩くなっていることがわかります。先ほど紹介した年齢別の賃金カーブと合わせて考えても、日本の労働市場では1つの企業で長く働くこと、年齢的にも長く働くことのメリットが薄れています。

給与が上がらない日本

2000年以降の賃金カーブ
出典:厚生労働省

2000年以降の年齢別賃金カーブを見ると、リーマンショックが起きた2008年以降は30代から50代までの賃金カーブが緩やかになっており、1990年以降の日本は更に稼ぎづらくなっている現状を重ねて確認することができます。


業種格差もある

産業別賃金カーブ
出典:厚生労働省

産業別賃金カーブを見ると、教育・学習支援業が最も年齢による賃金アップを受けやすい業種となっており、次いで情報通信、電気・ガスなどのインフラ業界が年功序列の影響が2017年時点では強いと出ています。


考え方を変えよう

ここまでの賃金カーブのデータを踏まえると、これから先日本企業で長く働き続ける人にとって、年齢による賃金UPは期待しづらくなっていると考えるのが自然です。

これを踏まえた上で収入UPを図るためには、副業や投資などの別軸で収入源を作っていく必要があると思います。

ただし、別の収入源を作るといってもそんな甘い話はありませんので、まずは「つみたてNISA」や「iDeCo」などの少額非課税投資から少しずつ投資を覚えていったり、お金がかからないSNSやブログ運用などから始めてみるのが良いのではないかと思います。