資産運用で月1万円稼ぐ方法

資産運用で毎月1万円を稼ぐ方法として株式投資、不動産などの家賃収入、ソーシャルレンディングなどの利子所得など、様々な方法がありますが、少額から始めやすく再現性が比較的高い方法としては株式投資の配当金で稼ぐ方法があります。

配当金とは、企業が利益の一部を株主に還元する施策のことです。

米国株であれば年4回(四半期ごと)、日本株であれば年1回〜2回の頻度で株式を長期保有する投資家に対して配当金を支払う風習があります(配当金は指定の口座へ自動的に振り込まれます)。


日本で最も有名な企業の1つに「花王」があります。

花王の配当推移
出典:花王IR資料

花王は配当金の増額を最も長く続けている日本株として有名です。企業が安定した配当金を支払うことによって、株主は毎年安定した配当金収入を受け取ることが可能となります。

ですが、企業の個別株を保有し続けるということは、その企業が倒産したり、業績悪化に陥ってしまうと配当金の支払いも滞ってしまうため、配当金を狙った投資にはそれなりのリスクがあるということも理解しておかなければいけません。


高配当ETFを活用

個別株のリスクを軽減する方法としては、いくつもの高配当銘柄を組み合わせたETFを購入する手法があります。

ETFは運用手数料が取られてしまう、個別株に比べて高いリターンが期待できないなどのデメリットはありますが、企業の倒産や減配リスクを分散させることができますし、配当金(ETFの場合は分配金)を受け取ることも可能ですので、銘柄選びに自信がない方はETFを活用しましょう。


VYMで月1万円を目指す

高配当ETFには様々な種類がありますが、今回はVYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)で投資効果を検証していきます。

VYMは米国大手企業の中から配当実績の高い企業400社に投資をしているETFです。経費率(運用手数料)は年0.06%と比較的安く設定されており、過去の実績においては配当金利回りも株価も堅調に推移している優良高配当ETFの1つです。

VYMは2006年から開始されたETFとなりますが、仮に2007年から2022年まで毎年12万円(月換算では1万円)投資した場合の実績は以下のようになります。

VYMへの投資(年間12万円)


毎年12万円ずつ投資をすると、2022年9月時点での資産評価額は480万円(投資額192万円 + 運用益288万円)となり、2022年9月までの年間配当金は7.5万円(3Qまで)という結果となります。12月の配当を加えれば、おそらく年間配当額は10万円を超えてくるでしょう。

毎月1万円程度の投資を約16年間続けると、年間の配当金が10万円を超えてくる程度の水準となり、もう少し長期で投資を続ければ、年間配当額が12万円を超える可能性は十分にあります。


年間36万円(月3万円)の投資なら

先ほどは年間12万円の投資額で検証しましたが、次は年間36万円(月換算で3万円)をVYMに投資した場合、2022年9月の資産評価額は1,458万円(投資額576万円 + 運用益882万円)となり、年間配当金額は3Qまでで22.8万円です。

VYMへの投資(年間36万円)


毎月3万円の投資が月換算で2.5万円の不労所得を発生させる計算となります。

毎月1万円の配当金を目指されたい方はVYMの投資を検討してみてはいかがでしょうか。