投資していない人の割合は?

フィデリティの大規模調査によれば、2020年時点で投資をしている人の割合は4割を超えています。

投資家比率
出典:fidelity

とはいえ、過半数以上の人は投資をしていません。

投資をしない理由も時代とともに変化しており、2014年以降は「何をすれば良いかわからないから」「色々勉強しないといけないから」という理由で投資を始められない人が増えている傾向にあります。

投資をしない理由
出典:fidelity

他にも確定拠出年金の改善点を伺うアンケートでは「手続きの簡素化」が常に最も大きな割合となっており、口座開設や投資を始めるまでの手続きの多さ・複雑さが投資の大きなハードルとなっていると言える状況です。

確定拠出年金の改善点
出典:fidelity



投資をしている人の比率が上がる理由

近年、投資家比率が上昇している理由は、いくつかの要素があると思われます。


年金や税金への不安

フィデリティの調査によれば、日本人の8割が公的年金への懸念を示しています。

公的年金への安心度
出典:fidelity

さらに公的年金の受給金額を知っている人ほど投資をしている割合は高くなっており、ある程度の知識がれば、資産運用は必須項目と言えるはずです。

年金の認知と投資家比率
出典:fidelity

2019年6月には老後2,000万円問題が提示され、10月からは消費税が10%に引き上げられ、その後も雇用保険料が上がったり、児童手当に所得制限がかかり、現在はインフレで食料品などの値上げが相次いています。

日本人の平均賃金は長い間横ばいが続いく中で人口も減少し、高齢者が増え続けているわけですから、日本経済に不安を持たない方が不思議なぐらいです。

そういう中で労働以外の収入源を取りにくい行動は時代的にも当然と言えると私は思います。


コロナ渦での収入の変化

2020年に起きたコロナによる収入の変化も日本人の投資文化へ影響を与えた1つだと思われます。

コロナ渦の収入変化
出典:fidelity

調査した人の4割がコロナによって収入に変化があったと答えています。コロナではリモートワークなどの働き方への変化もあり、空いた時間や収入を補填するために副業や資産運用に興味を持つ人が増えたと言えるはずです。


SNSでの情報収集が増えた

加えて両学長や中田敦彦氏などのYouTubeによって資産運用の意識が高まったこともあるはずです。彼らの発信によりインデックス投資が身近な投資として認識されるようになったと思いますし、投資の三原則である「積立、分散、長期」の理解度も上昇してきたように思えます。

投資の理解度
出典:fidelity

ただし、リーマンショック直後の2010年とコロナショックが起きた2020年での投資家意識を比較してみると、前向きでありながら投資リスクに関しては意識されにくい傾向にあることが、不安材料としても懸念されます。長年の株価上昇トレンドでリスクに疎くなっているかもしれません。

投資に対するイメージ
出典:fidelity

その辺りはSNSでは中々拾いにくい情報かもしれませんが、現在のトレンドに騙されることなく、慎重に情報収集を進めて欲しいなと思います。