投資の利回りは投資先や投資方法、投資時期によって大きく変わりますし、どんな投資であっても将来のリターンを予測することは不可能です。

ただし、過去の歴史を振り返ることで相場の癖や特徴を掴むことはできますので、今後の参考にして頂ければ幸いです。


年利5パーセントの難易度はどれくらい?

JPモルガンのレポートによると、2002年から2021年までの投資家の年間平均リターンは3.6%だったそうです。

20年の年間リターン(アセットクラス別)
出典:JPMorgan

年間平均リターンが高かったのは、不動産(REIT)、新興国株(EM Equity)、S&P500へ”20年間投資をした場合”という結果でした。


達成しやすい投資手法

JPモルガンのレポートを見る限り、年間平均5%の利回りを達成するための条件としては「長期投資」が考えられます。

S&P500が年間9.5%のリターンがあるにも関わらず、投資家の平均リターンが3.6%にまで落ち込む理由は個別株投資やレバレッジ(ショートポジション)、短期的な売買を繰り返した結果とも言えます。

あくまで結果論ですが、インデックスへの長期投資であれば年間平均5%のリターンを達成するのは簡単な相場だったということです。


長期投資なら再現性が高い

株式と債券への投資期間別の年間リターンを比較すると、投資期間が長いほどマイナス幅も小さく、損失を抱えにくいことが過去のデータからわかります。

投資期間別年間リターン
出典:JPMorgan

1年間の投資では株式資産は-39%から+47%の間で推移しますが、20年間のトータルリターンでは+6%から+17%とマイナスになったことがなく、年利5%の資産成長を達成できる再現性はかなり高くなっています。

ただし、株式資産は短期的に大きなマイナスを引き起こす可能性があり、短期的にも安定的なリターンを求める場合は債券との組み合わせが理想的です。長期的なリターンしか気にならない方であれば株式インデックス一択でも良いでしょう。


投資時期も分散させる

年利5%を達成させるためには高い利回りを実現するより、いかに損失を避けられるかが重要です。

その点においては投資先だけでなく、投資時期も分散をさせると(積立投資)が更に投資の再現度が増します。


具体的な積立投資のメリデメは上記の記事にまとめていますが、ドルコスト平均法と言って投資金額を一定に毎月積立投資をすることで大きな損失を出す可能性を低くしてくれます。正確には取得単価を平均的な価格に近づけてくれるので、利益も損失も小さくしてくれる投資手法ということです。

この方法を無視して一括投資をしてしまうと、投資時期の影響を大きく受けることとなり、取得単価が高値だった場合はその金額を取り戻すまでに時間がかかり過ぎることがあるので要注意です。


まとめ

年利5%を達成するには、以下のポイントが重要です。

  • 十分に分散されたインデックスへ投資をすること
  • 長期間投資を続けること
  • 投資する時期を分散させること

株式や債券への長期投資では決して無理な数字ではありませんが、短期的には資産が半分になってしまうような危険性があることは忘れないで下さい。

ただし、利回りを意識するような投資は私はあまり好きではありません。

現金比率など最適なポートフォリオを維持することなど、自分がコントロールできることに専念した方が良い結果が得られると私は思います。


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