年利5パーセントの難易度は?

資産運用で年利5%を達成するのは難しいことなのか。

利回りの相場は投資先や投資方法によっても大きく変わります。

JPモルガンのレポートによれば、2002年から2021年までの20年間の平均リターンが高かったのは、不動産(REIT)、新興国株(EM Equity)、S&P500でした。

20年の年間リターン(アセットクラス別)
出典:JPMorgan

では今後もS&P500や新興国株を保有していれば、簡単に年利5%の資産成長を達成できるかというと、実際はそうではありません。

過去のデータは未来を保証するものではなく、リスク資産と無リスク資産(元本保証がある金融資産)を組み合わせて保有しなければ、万が一リーマンショックのような大暴落が起きた際には全資産を無くしてしまう可能性もあるからです。

未来予知は不可能なわけですから、1つの資産だけに投資することはハイリスク過ぎます。株式だけではなく、現金などの資産も組み合わせながら、未来に備えつつ、資産のトータルで5%の資産成長を達成できるかが重要です。


長期投資なら再現性が高い

株式と債券への投資期間別の年間リターンを比較すると、投資期間が長いほどマイナス幅が小さく、損失を抱えにくいことが過去のデータからわかります。

投資期間別年間リターン
出典:JPMorgan

1年間の投資では株式資産は-39%から+47%の間で推移しますが、20年間のトータルリターンでは+6%から+17%とマイナスになったことがなく、年利5%の資産成長を達成できる再現性はかなり高くなっています。

ただし、株式資産は短期的に大きなマイナスを引き起こす可能性があり、短期的にも長期的にも安定的なリターンを求める場合は株式と債券を50%ずつ保有した場合の利回り推移が常にマイナス幅が少なく理想的です。


投資時期も分散させる

年利5%を達成させるためには高い利回りを実現するよりも、いかに損失を避けられるかが重要です。その点においては先ほどから分散投資の必要性を主張してきたつもりですが、投資先だけでなく、投資時期も分散をさせると更に効果的です。


ドルコスト平均法と言って投資金額を一定に毎月積立投資をすることで取得単価が高値になることを避けることができます。

この方法を無視して一括投資をしてしまうと、取得単価が高値だった場合はその金額を取り戻すまでに時間がかかり過ぎることがあるので要注意です。


まとめ

年利5%を達成する難しさは投資先、投資方法によって大きく変わります。

株式や債券への長期投資では決して無理な数字ではありませんが、短期的には資産が半分になってしまうような危険性があることは忘れないで下さい。

超長期的に見れば年利5%のリターンを得ることは比較的達成しやすいと思いますが、あまり利回りに囚われず、現金比率など最適なポートフォリオを維持することに専念した方が良い結果が得られると私は思います。