1ドル=140円に到達した相場

2022年9月に入り、ドル円相場が1ドル = 140円と稀に見る円安水準を記録しています。

ドル円相場
出典:外為どっとコム

円安が進むと日本への輸入コストが高騰するなどが騒がれますが、米国株投資に目を向けると円安はドル資産を相対的に増やしてくれる側面があります。


たとえば、1ドル = 100円の相場で1万円分のドル資産を持っている投資家は、ドル円相場が1ドル=110円になると、ドル資産の価値は1.1万円分となり現金化すれば円安が進んだ分だけ利益が増えるということになります。

今年は1ドル=116円付近から1ドル=140円と+20%も円安が進んでいるため、ドル資産は見た目以上に増えている可能性があります。

実際にどのぐらい増えているのかを検証してみました。


ドル円相場とS&P500

米国株投資の代表格と言えるS&P500の価格推移と見ると、2022年は4,677ドルから始まり、9月3日時点では3,924ドルと成長幅はマイナス16.1%となっています。

S&P500とドル円レート


しかし、同期間でのドル円相場(緑線)は上昇傾向なわけですから、為替レートを加味したS&P500を計算すれば、つみたてNISAなどで投資をする投資信託の価格基準と似た結果が出てくるはずです。

日本人の投資を考えるのであれば、単純なS&P500の価格よりも参考にしたい指標となりますので、為替レートを加味したS&P500を計算してみました。


為替レートを計算したS&P500

S&P500とドル円レートを加味したS&P500


1月1日時点での価格を100%とした場合、9月3日時点でのS&P500が83.9%なのに対して、為替を加味したS&P500では101.5%と価格がプラスに推移しています。

その差は17.6pt差。

仮に100万円を投資しているのであれば、9ヶ月間で17万円もの差が出てくる水準となるため、決して小さな数字ではありません。

円高になれば差は縮まりますが、今後も円安傾向が1ドル=145円、150円と進んでいけば差はさらに広がります。


過去に買い付けをしていたドル資産は上記のように増えていきますが、円安で円の価値が下がるわけですから日本円での米国資産を購入する力は相対的に下がってしまいます。

そう考えると、円安が進むのであれば早めにドル資産を購入しておいた方が得策ですし、逆に円高傾向になるのであれば、購入を早めると効率が悪くなってしまうので、タイミングが難しくなります。

ですが、長期投資の場合は時間が経つほど為替の影響は小さくなるはずですので、気にせず定額で投資するのが定説だと思います。

短期的には大きな差かもしれませんが、あまり惑わされずにいきましょう。