飲み会の頻度

伊藤忠グループのアンケート結果によれば、外食しない人の割合はコロナ以前から上昇傾向にあり、コロナ後では31%が外食をしないと答えています。

外食の頻度
出典:マイボイスコム株式会社



別の調査では、コロナ以前で飲み会に参加しない人の割合は男性24.1%、女性32.6%だったのに対して、コロナ以降では男性58.7%、女性66.4%に上がっている結果もあります。

コロナ以前の飲み会
コロナ以降の飲み会
出典:テレリモ総研

コロナ以降、飲み代を使う機会が減っている方は少なくないはず。

今回は飲み代(外食)に使うはずだったお金を投資に回したら、どうなるかを検証してみたいと思います。


資産運用のシミュレーション

投資の条件としては、以下の内容で実施していこうと思います。

【シミュレーション条件】
    投資額:毎月5,000円
    口座の種類:つみたてNISA
    投資先:投資信託(米国株を想定)
    平均利回り:5%と想定
    継続期間:20年間

シミュレーション結果

資産運用シミュレーション
出典:新生銀行

毎月5,000円を投資すると、20年間の総投資額は120万円(= 5,000円 × 12ヶ月 × 20年間)です。毎年5%ずつ資産が上昇すれば20年間で83万円の利益が上乗せされて投資元本と合わせて総資産額は203.7万円(約204万円)となります。


株式市場のことを考えれば、毎年5%ずつ増え続けることはありません。

しかし、20年間という長い投資期間を考えれば平均して5%水準を達成することは難しいことではないと思われます。

結果を保証するわけではありませんが、過去の90年間程度のデータによれば6~7%で推移していますので、決して非現実的な数字ではないと考えられます。


投資のメリット

全ては考え方次第かと思いますが「20年間も投資を続けて200万円しか貯まらないのか」と考えることも出来ますし、反対に資産運用を始めたことによって新しい発見や可能性を見出すことも出来ると思います。


1. 1円でも増えたほうが嬉しい

コロナで飲み会を自粛するようになって、使わなくなった飲み会や外食費を無理やり使う必要もないと思います。

仮に使う予定がなく、預金として銀行に預けておくだけなら1円も増えた方が良いと考えるはずです。銀行の金利は0.001%程度に対して、投資なら数%の利回りを狙える可能性があります。

長期投資であればギャンブルではないですし、増える可能性は比較的高いところにあります。さらに嬉しいのは、つみたてNISAや積立投資は100円から始めることができるため、余ったお金を少しずつ気軽に投資できるのも大きなメリットです。

どうせ使う予定がないなら投資しておけば増える可能性があるわけですし、現金として引き出す際もすぐに出来るので投資を活用しない手はないと思います。


2. 新しい知識を得るキッカケになる

投資をすると、投資した額が増えているか気になります。その結果として「なぜ今、株価が上がっているのか?」「急激に下がった要因は何か?」ということを調べたりすることもあります。

金利やインフレ率など様々な経済事情に詳しくなるキッカケを作ってくれるのが投資ですし、投資額を増やしたいと思えば、家計管理や節約に注力する投資家も珍しくありません。

世界とお金は密接に関連していますから、それらに詳しくなるキッカケを作ってくれるのが投資のメリットです。


3. 時間の使い方が変わる

飲み会や外食を控えて自炊するようになったり、浮いた交通費分を読書や投資に充てることで時間の使い方が大きく変わるはずです。

投資家の中ではSNSで情報交換をする方も多いですし、ポイ活など新しい趣味を見つける人も多いはずです。

効率的に時間を使えるようになることも投資のメリットだと思います。