ダブルスコープの事業内容
ダブルスコープはリチウムイオン二次電池用のセパレーター(分離膜)を製造・販売する企業になります。
二次電池とは、繰り返し使える電池のこと。一次電池は使い切り電池のことを意味します。
出典:ダブルスコープHPリチウムイオン二次電池の性能と原価は正極材、負極材、電解液、セパレーターの4つの材料で決まると言われるほど、セパレーターは重要な部品の1つになります。
リチウムイオン二次電池を必要とする製品の例を挙げると、携帯電話(スマートフォン)、ノートパソコン、アウトドア用品などの各種バッテリー、デジタルカメラなどがありますが、最近話題となっているのがEVやハイブリット車などの車載用のリチウムイオン電池です。
矢野経済研究所によれば、リチウムイオン電池のセパレーター市場は2025年までに90億ドル(約1.2兆円)の規模に成長することが予想され、リチウムイオン電池市場全体では500億ドル(6.8兆円)となる予想です。
出典:矢野経済研究所ダブルスコープでは、リチウムイオン二次電池用のセパレーターに使う「メンブレンフィルム」を他の用途でも利用できるよう研究を進めており、新たな市場開拓が進んでいます。
出典:ダブルスコープ決算資料ダブルスコープの業績
では次に、ダブルスコープがどれだけ儲かっているかを見ていきましょう。
出典:バフェットコード2021年通期での売上高は299億円、2022年6月期(第二四半期累積)の売上高は201億円(前年同期比+159.2%)に対して、営業利益が27億円、今期の売上高見通しは440億円と驚異的な右肩上がりで成長している企業です。積極的な設備投資により昨年9月末までは赤字でしたが、2021年12月決算では営業CFがプラスとなっています。
そして、取引先のほとんどは韓国(製造も韓国がメイン)
出典:ダブルスコープ決算資料製品別で見ると、耐熱性に優れたコーティングされたセパレータの引き合いが強く、車載より民生品(特にE-BIke)としての需要が著しく進んでいます。
出典:ダブルスコープ決算資料そのことは2022年12月期の業績見込みでも触れており、下期でも需要は継続する見通し。
出典:ダブルスコープ決算資料ダブルスコープの株価
最後は株価を見ていきます。
出典:Google Financeダブルスコープの株価は2022年8月26日の終値で2,355円、PER(株価収益率)は43倍と超・超割高株です!この時点で投資を諦める人が多いと思いますし、こんな急激な上がり方と過去のチャートを見れば諦める投資家がほとんどだと思います。
ですが、高過ぎるPERだとしても業績の成長力が異常に高いため、ワンチャン狙ってレバをかけて投資する人が一定数存在するんだと思います。SBI証券の売買代金ランキングでもダブルスコープは上位にランクインしていました。
まとめ
私の所感としては、最初にバフェットコードの1ページ目を開いてPERと株価チャートを見た瞬間にバツボタンでウィンドウを閉じて終了案件です。
こんな銘柄に触れたら最後、資産を持っていかれる可能性が高いはず。もっと前に気づける能力があれば触れているのかもしれませんが、私の実力では資産を増やすことは出来なそうです。