つみたてNISAの平均投資額
2022年8月に発表された野村アセットマネジメントの大規模調査では、積立投資の平均投資額は1〜2万円未満が最も多いことがわかっています。

金融庁から発表されるNISAのデータを分析しても、つみたてNISAの年間投資額は16万円程度(2021年時点)でしたので、月に換算すると1.3万円程度となり、野村アセットマネジメントが出したデータとも結果が似たことで整合性がとれてます。

毎月1万円の投資は意味がない?
毎月1万円から2万円の投資について、「少額投資は意味がない」「投資するなら自己投資すべき」という主張はなくなりませんが、果たして少額投資には意味がないのでしょうか。
私は若い時から毎月1〜2万円の投資をする意味は十分にあると考える派です。
40年間の投資結果
では、毎月1万円を40年間投資した場合のシミュレーションをしてみます(40年間という期間を設定した理由は、つみたてNISAの20年目の投資枠が終了する時期が40年後となるからです)。
年間利回りは1%から7%までを想定すると、以下のように資産が推移します。

毎月1万円(年間12万円)を投資すると、40年間の総投資額は480万円となります。
年利1%で推移すると、40年後の資産は586万円、年利3%なら904万円、年利5%だと1,449万円、年利7%ともなると2,395万円となります。
過去90年間程度のS&P500平均利回りを見ても6〜7%程度で推移していますので、40年間の平均利回りが7%で推移することも非現実的な数字ではありません(もちろん、過去のと同じように未来が推移するわけではありません)。
たった1万円の少額投資と馬鹿にするかもしれませんが、40年間も続けることにより、586万円から2395万円の資産形成ができる可能性を考えると、決して無駄な資産ではないことは一目瞭然です。
仮に夫婦で1万円ずつ投資を続ければ、倍以上の資産を作れる可能性があり、第二の人生がより楽しくなるはずです。
少額投資よりも自己投資が大事という方であっても自己投資をしつつ、毎月1万円はつみたてNISA口座で投資を続けて見てはいかがでしょうか。