ユナイテッドヘルスグループ(UNH)とは

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ユナイテッドヘルスグループは名前だけで判断すると、医療関係の会社と想像してしまいますが、実は金融株に近い医療保険会社です。

主に2つの事業から成り立っており、医療保険を提供する「UnitedHealthcare」部門と医療プラットフォームを提供する「Optum」部門に分かれています。

2022年第二四半期までの業績を見れば、医療プラットフォーム事業の成長率が高いものの、医療保険事業の方が売上規模は大きくなっています。

UNH2022年2Q決算
出典:unitedhealthgroup.com

UNHの業績

直近10年の業績に関しては右肩上がり。営業利利益率は5%後半を推移し、コロナが起きた2020年第二四半期の営業利益率は6,9%と過去最高を記録していました。

UNH-Revenue
出典:MacroTrends

株価を見ても業績と連動して長期で右肩上がりとなっています。

UNH株価
出典:Google Finance

このような右肩上がりには構造的な強さがあるように思えます。

米国では日本のように国民全員が加入できる国民健康保険制度は存在せず、政府で用意されるのは低所得者や高齢者のみが入れる保険となっています。加えて米国の医療費は高額になるため、適切な治療や医療を受けるためには会社が負担する医療保険に加入するか、個人で民間の保険会社と契約するのが一般的です。

2018年時点での米国の保険未加入者は2,750万人(全人口の8.5%)となっており、9割以上は医療保険に入っているという国民性です。その受け皿となるのが、スケールメリットを活かした安い医療保険を提供するユナイテッドヘルスグループのような大手企業となるわけです。

さらにユナイテッドヘルスグループは州政府と協力し、65歳以上の退職への保険および医療プログラム(UnitedHealthcare Medicare & Retirement)を提供しているため、かなり盤石なビジネスモデルを築き上げていると言えます。


14年連続増配

ユナイテッドヘルスグループの配当利回りは小さいものの、連続配当株としては有名な銘柄です。

UNH-dividend
出典:MacroTrends

2012年以降、配当利回りは1.5%付近を推移していますが、連続増配実績は「14年」と常に右肩上がりで配当金を増やしてきた企業です。

連続配当ETF「VIG」にも構成されており、2022年6月30日時点での構成比率は4.21%と最も高くなっていました。

加えてユナイテッドヘルスグループはダウ平均株価、S&P100、S&P500の構成銘柄でもあり、米国を代表する大手企業として君臨しています。


配当利回りは1.5%と高配当株と比べて見劣りしますが、取得単価(簿価)で利回りを計算すると、長期保有すれば高配当株になる可能性は十分ある銘柄です。

加えて10年前と比べると発行株式総数は7%減少し、自社株買いも進んでいます。

UNH-発行株式数