まとまったお金を投資初心者が運用する方法

投資には「まとまったお金」がないと無理だと考える人が多いですよね。

逆に100万円でも1,000万円でも、まとまったお金を手にした人は「そろそろ投資を始めてみよう」と思いやすいのではないでしょうか。

それは退職金が入った時かもしれませんし、突発的な相続だったり、宝くじだったりするかもしれません。

今回はまとまった金額を知識のない状態から運用まで進める手順を解説していきます。


投資より先にやること

まとまったお金が入った時、真っ先にやることは「投資」ではありません。

ですので、まとまったお金は迷わず、全額銀行預金のまま保管して下さい。

真っ先にやることは「家計管理」と「投資の勉強」です。


なぜ家計管理が必要なのか

家計管理
【家計管理が必要な理由】
  • 投資より節約の方が効果と再現性が高い
  • 無駄な浪費癖や後悔しないお金の使い方を学ぶ
  • 病気やリストラなどに対応できる生活防衛費を確保する

投資より節約の方が圧倒的に投資効率が良いと私は考えます。

予防医療で医療費を節約したり、住宅リフォームで浄水器や二重サッシ、LEDライトを導入した方が生涯かかる光熱費を大幅に節約させることができます。



最初に大きなお金がかかるけど、長い目で見れば大きな節約になるようなお金の使い方は結構あります。

電車通勤から自転車通勤に変更できるなら、健康的な体と交通費節約にもなるかもしれません。


また家計管理は投資をする上でも必要な要素が沢山詰まっています。

投資先を選定するには投資商品の手数料や運用方法を比較しなくてはいけませんが、家計管理でも無駄な保険やお得な格安SIMを探すなど、常に比較と分析の連続です。

このように比較する癖、効率や費用対効果を分析する癖は投資においても非常に役立ちます。

ふるさと納税で食費を節約するにしても、どの地域に寄付するのがお得なのかを考えることは投資の練習にもつながります。

決して家計管理を馬鹿にせず、毎月の支出を徹底的に管理し、効率の良い家電や企業のサービスを導入しながら長期的に健康でストレスのない節約生活を目指してみて下さい。

節約は投資よりも確実に手持ちのお金を増やす(使わず守る)ことが出来ます。


なぜ投資の勉強をするのか

読書
【投資の勉強が必要な理由】
  • 詐欺的な投資を避けることが出来る
  • NISAやiDeCoなどの優遇税制を活用できる
  • 初歩的な失敗をする可能性が低くなる
  • 失敗をしても立て直すことが出来る
  • 長期的な資産運用を考えることが出来る

まとまったお金というのは、退職金や親からの相続、宝くじなど一時的に入るお金だったり、ボーナスや給料を長年貯めて作ったお金ということが多いと思います。

そういうお金は人生で数える程度しか入って来ません。

仮に投資で50%資産が減ったとするならば、500万円投資すれば250万円を消費しますし、1,000万円であれば500万円もの資産が投資で消えることになります。

大きなまとまったお金ほど、資産を大きく増やせる可能性がある一方で資産を大きく減らすことにもなるということは認識しなければいけません。

それらの投資の理解を深めるのが、投資の勉強です。


まずは投資本を買うなどして、投資と投機の違いを知ったり、最適な現金と投資の割合を決めるなど、初歩の初歩から学んでいきましょう。


それらを学んでから投資をしても全く遅くはありません。


まとめ

まとまったお金が入ったら、以下の手順通りに進めましょう。

【まとまったお金を投資初心者が運用する方法】
    1. まずは現金のまま保管する
    2. 家計管理を始める
    3. 節約や健康、時短にお金を使う
    4. 家計管理を習慣化(長期的で捉える)
    5. 投資の勉強を始める
    6. 詐欺に騙されないようにする
    7. 少額ずつ投資を始める
    8. 投資の勉強も習慣化
    9. 長期的な資産運用をする

ダメな例としては、まとまったお金を1つの金融商品に一括投資してしまうことです。

投資知識なく、家計管理も出来ない状態でそのような暴挙に挑んでしまうと、ほとんどの場合は失敗に終わってしまいます。

失敗する確率を少しでも軽減させて、確実に資産を運用していくのであれば、紹介した手順を是非参考にしてみて下さい。