資産運用を正しく始める順序
投資を始めるなら失敗したくないはず。
でも多くの人は投資に失敗しやすい始め方を選んでいます。
それは他人から紹介された投資商品からいきなり始めてしまうやり方です。
「インフルエンサーが紹介していたから」「銀行の営業マンが説明してくれたから」という理由だけで投資を始めてしまうと、投資のリスクに気づくことができずに失敗してしまう可能性が高いんです。
投資を失敗しにくくするためには、資産運用を正しく始める順序があると思います。
私なりに投資を始める前にやるべきことをまとめてみたら、なんと26項目も見つかってしまいました。
その結果(投資を始める前にやること26項目+投資後にやること9項目)がこちらです。

これら26個の準備を飛ばして投資を始めてしまえば、それは「投資が難しい」と感じるのも無理がありません。
なぜ準備を怠ると投資に失敗しやすくなるのか、それを説明するために上記工程を3つの分類に分けて解説していきます。
家計管理を徹底する
資産運用は家計管理から始まります。
先ほどの工程で言えば、1から16までに該当する部分です。
家計管理は徹底的に無駄な支出を省いて、お金を大切な事だけに使い続ける習慣が大切です。
工程表に書いてあることはもちろんですが、断捨離で捨てたものはもう2度と買わないとか、大切に長く使える服やバッグにはお金をかけて安いものは絶対買わないようにするなど、自分の人生にとって本当に必要なことだけに支払いを集中させる工夫が必要になります。
ダイエットで健康的になりたい人であれば、コンビニでお菓子を買ったり、炭水化物と脂たっぷりの外食にかけるお金を倹約するなど、とにかく自らの行動を振り返ってみて無駄なお金の使い方を徹底的に省くことが投資には必要不可欠です。
家計管理の知識は経済ニュースを読む時や企業の決算を分析する上でも必要なスキルだと私は考えているので、これができる人とできない人では投資の運用結果も変わります。
家計管理は「投資の基礎」と言って良いぐらい重要な要素の1つです。
投資の勉強を習慣化する
家計管理の次は投資の勉強を開始しましょう(まだ投資は始めません!)。
投資の勉強を習慣化させる工程は先ほどの表で言えば、17から26までの部分です。
投資の勉強をしないまま投資を始めてしまえば、悪い金融商品をつかまされた際にそれが「悪い投資商品である」ということがわかりません(これがすごく重要です)。
今から始めようとしている投資は良い銘柄なのか、悪い手法や商品なのか。
自分に合っている投資なのか、あっていない投資なのかを見極めるためには、とにかく自分で勉強するしかないんです。
一方で投資商品を売ろうとするインフルエンサーや銀行の営業マンは「商品が売れたら勝ち」という考え方が一般的です。
インフルエンサーは証券口座の開設をしてもらえればアフィリエイト収入が入るので、証券口座開設後に儲かろうが、損をしようが彼らの儲けには変わりありません。
YouTubeであれば動画の再生数が回れば彼らの収益があがるため、投資家の利益が出るかは二の次です。
銀行の営業マンも顧客から投資商品を買ってもらった時点で利益が出ます。
つまり、金融商品を売っている人というのは「投資家が儲かる」ことより「いかに販売数を増やすか」に注力しているため、彼らから提供される金融商品が必ずしも良い商品であるとは限りません。
だからこそ、自分自身で投資商品を見極める力、判断力が必要になります。
その判断力を投資本や経済ニュースなどから知識を得て、日々何が正しいのか、自分にとって最適な投資商品は何なのかを分析し続ける必要があります。
おすすめの本などは以下の記事でもご紹介しておりますので、時間のある方は是非ご覧ください。
投資を長く継続する
次は工程表の27番目以降、やっと投資開始です。
ですが、ここでもやり方を間違えてしまうと、危険な投資となり、投資に失敗してしまう可能性があります。
大事なのは「少額から」始めることです。
何度も「少額から始めて!」と指摘されても「とりあえず100万円入れてみた」という人はいます。
投資経験がないうちから全財産の半分(もしくはほとんど)を投資に回すと失敗する予感しかしません。
少額から始めてほしい理由は投資の価格変動に慣れてないうちから大金をリスク資産に回してしまうと、含み損に耐えられずに間違ったタイミングで資産を売却してしまう可能性が高くなるからです。
始める前は知識でわかっていても実際に起きて体験するとでは全く別の話になります。
だから少額から始めて、経験を積み上げることが必要不可欠です。
慣れに応じて徐々に金額を上げる方が後から投資額を下げたり資産を売却するよりも効率的に資産を増やす可能性が高くなります。
他のにもリスクヘッジとなるような別のリスク資産を組み合わせるなど上級テクニックもありますが、最初は貯金と投資の割合を間違えないよう工夫するだけで、投資の成功確率は飛躍的に向上すると思いますので、是非実践してみてください。