投資初心者が知りたい長期投資の失敗例3選

投資をするなら長く続けて、なおかつ大きな利益を取りたいと考えるのが普通です。

米国株を代表するGAFAMのような株を創業当時から長期で持ち続けていれば、巨万の富を得られたに違いありません。

GAFAM株価
出典:Google Finance

今回は長期投資を続ける上で失敗しがちな3つのことをご紹介していきます。

これから投資を始める方は是非注意をしていきましょう。


商品の理解がなかった

長期投資と言っても、投資手法には様々な選択肢があります。

テスラやNVIDIAなど将来の成長性を狙ったグロース株投資もあれば、JPモルガンやオリックスなど高配当銘柄への投資もあります。

最近では世界株や米国株の指数へ投資をするインデックス投資が主流です。

重要なのは、どの投資においてもメリットとデメリットがあり、完璧な銘柄(絶対に成功する投資)はないということを理解することです。

それぞれの投資手法に対して、分析方法や参考にするべき指標、購入方法が異なります。

これを一色単に理解して「買った後は10年放置すれば良い」というように考えるのが一番危険です。


レバナスの理解不足

特に最近流行っていたのがNASDAQ100指数にレバレッジをかけた「レバナスへの長期投資」へ初心者が参入することです。

もちろん、特性を理解して投資をするのであれば全く問題ありません。

しかし、その特性を理解せずに参入してしまうと、2022年のような下落相場では悲惨な事態を引き起こすことになります。



金融庁からも注意喚起が発令されていますが、レバレッジは長期投資に不向きな側面があります。

レバレッジETF
参照元:金融庁

上記のように株価の上下を繰り返す、もしくは下落相場になるとレバレッジを使わない場合よりも資産がマイナスになります。

そして相場は右肩上がりよりも上下を繰り返す可能性が高いです。

2012年以降右肩上がりの日経平均でも2000年からレバレッジをかけていれば、資産はレバレッジ2倍より3倍の方が増えませんでした。

レバレッジ比較

出典:【関連記事】弱気相場でもレバレッジ投資する?日本株で検証

このようなレバレッジの特性を理解せず、過去の右肩上がりを見ただけで投資先を決定し、その後下調べしない行為は「投資ではなく、投機」です。



NASDAQやS&P500、テスラなど過去に強かった銘柄は刺激的に紹介されますが、過去の実績だけを頼りに長期投資を決めることは危険ということをご理解下さい。

投資商品には必ずリスクがあります。

長期投資される銘柄だからと言って、株価が必ず右肩上がりになるわけではありません。

投資リスクを理解していないと、いかに長期投資であっても大損する可能性があることを理解し、対策しておくことが必要不可欠です。


家計管理が甘い

家計管理を疎かにすれば、長期投資は失敗に終わる可能性があります。

典型的な失敗例は現金とリスク資産の割合を間違えることです。

現金に対してリスク資産が大きすぎると、必要以上に含み損に耐えられなくなり、資産の売却を早めてしまいます。

また冠婚葬祭や子育て、住宅リフォームなどの突発的な支出や病気、リストラなどの支出減により投資が続けられなくなると、現金が少ない場合は投資したリスク資産を切り崩したり、積立金額を少なくしてしまう可能性も出てきます。

長期投資ではリスク資産を保有する期間が長いほど資産を増やせる可能性が高い方法がほとんどのため、家計管理によって投資が継続できなくなるということは「投資期間が短くなる = 将来の利益が少なくなる」という意味になり、投資が失敗する可能性が高くなります。

長期投資は余剰金で行うべきですし、労働収入など金融所得以外の収入を安定させることが重要です。

そこを蔑ろにして長期投資を続けると、どこかで投資の継続が難しくなり、失敗に陥りやすくなりますので、これから始める方は是非家計管理を舐めずに徹底していくことをお勧めします。


投資への期待と根拠を混同

長期投資で失敗に陥りやすいパターンの最後は、投資先への期待と根拠を混同させてしまうことにあります。

ちょっと何言ってるかわからないですが、細かく解説していきます。


投資を始める前は「どの銘柄を買えばいいのかわからない」と思っていた人が銘柄を保有した後、何の根拠も揃っていないのに「この銘柄が一番優れている」と錯覚してしまうことがよく起こります。

投資に必ず儲かる銘柄はないですし、どの銘柄にも一長一短はあるはずです。

ですが自分が保有した銘柄だけ過剰に評価をしてしまうのが人間の考え方の癖であり、認知バイアスの一種です。


たとえば、2021年末頃まで右肩上がりを信じられていた銘柄の中で今年大きく下落している銘柄があります。

Netflix株価
出典:Google Finance

Netflixは2021年11月に最高値$691.69をつけた後、2022年5月11日までに75%も株価が下落しました($166.37)。

その間株を売却せずに保有し続けた投資家の中には「将来株価が上がるだろう」「今は売られ過ぎている」と考える人は少なくないはずです。

投資家が「株価を戻してほしい」という期待と「株価が戻る根拠」は全く別になります。

長く保有し続けるほど「上がるはずだ」と認知バイアスが働いてしまうため、長期投資では株価下落を最後まで付き合ってしまい、資産を大きく溶かしてしまう失敗例があります。

長期投資でも保有し続けるのであれば、株価が上がる期待ではなく、株価が上がり続ける根拠を自分の頭のな中で整理しておく必要があります。

それを用意せず、ただ期待するだけでは株価暴落で逃げれずに資産を無くしてしまう可能性が高くなってしまうだけです。

逆に根拠を持っていれば、その後の下落相場でも振り落とされず上昇相場の恩恵を受けれる可能性は上がりますし、根拠が崩れた際には直ぐに売り抜けられる可能性もあるので、投資は期待より根拠で売買判断をしていくべきです。

まとめ

長くなりましたが、投資初心者が知りたい長期投資の失敗例3選は以下の通りです。

【長期投資の失敗例】
  • 商品の理解がなかった
  • 家計管理が甘い
  • 投資への期待と根拠を混同

これから投資をする際は是非意識してみてください。