米国株が成長する理由

2022年7月現在、人気の投資信託として知られる「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を始めとして、投資を始める人の多くは日本株より米国株や世界株を選択する人が多くなっています。

大分類別の純資金流出入額
出典:モーニングスター

ほとんどの人は日本株より世界株もしくは米国株の方が将来性が高いと考えるからだと思いますが、なぜ将来性が高くなるのか。


平均賃金と投資比率の違い

米国株が日本株よりも成長する理由の1つには、国民の平均賃金と投資比率の違いがあります。

米国民の賃金は物価とともに基本右肩上がりです。

米国の平均賃金
出典:FRED

給料が上がれば投資への余裕が生まれ、資産が積み上がります。


加えて、米国民は貯金比率が低く投資に積極的です。

米国の家計資産の推移
出典:日本証券業協会

反対に日本は貯金に積極的で投資リスクを負うことには消極的です。

日本の家計資産の推移
出典:日本証券業協会

給料と投資比率の文化によって、米国株は日本よりも早く株式市場に資金が流れ込みます。


人口の違い

米国は給料や投資比率が高いだけでなく、人口も多く、増加率も高い傾向にあります。

2020年時点で米国の人口は日本の2.6倍となる3.2億人。


日米の人口予想
項目 日本 米国
2020年1億2,647万人3億3,100万人
2100年7,495万人4億3,385万人
増減率-40%+31%

2100年までの米国の人口予想は+31%も増加する見込みです。

人口が増加すれば株式投資をする投資家も同じように増え、株式市場はさらに急成長する可能性が高くなります。


投資制度の違い

最後は投資非課税制度の違いです。

日本では2001年から確定拠出年金法が成立したことをキッカケにして、2014年にはNISA、2016年ジュニアNISA、2018年につみたてNISAが始まります。

日本の投資制度
出典:日本証券業協会

しかし、米国の非課税制度は1981年からと歴史が長く、2020年時点での資産残高合計は21.9兆ドルと日本(25兆円)の100倍近い数字となっています。

米国の投資制度
出典:日本証券業協会

以前、厚切りジェイソン氏も語っていましたが、給料を得た時点から401kの運用をスタートさせることが当たり前とされている米国では、投資が文化として深く根付いています。


「投資をやることが当たり前」「給料は自動的に証券口座へ入金される」となれば、これまで米国株式が右肩上がりで成長してきたことにも頷けます。


まとめ

これらの事実を踏まえると、日本株よりも米国株を中心とした投資信託を選ぶ人が多いことに納得です。

投資する人の給料、投資割合、国の人口、投資制度の拡充が進むほど、株式市場への資金流入を下支えする要因にもなり、長期的な右肩上がりを形成しやすくなるんだと思います。