日本の年金ファンドGPIFは世界最大
日本の年金ファンドであるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は「世界最大規模」です。
主要な世界の年金ファンドを比較すると、以下の通りです。

【略称と国の説明】
CalPERS:カリフォルニア州職員退職年金基金(米国)
CPPIB:カナダ年金制度投資委員会
GPF-G:ノルウェー政府年金基金
GPIF:年金積立金管理運用独立行政法人(日本)
GPIFは他の年金ファンドと比べると、債券の保有比率が最も高くなっています。
GPIFの債券比率が50%なのに対して、他の年金ファンドでは15% 〜 30%程度の保有比率となっており、株式を中心に運用されていることがわかります。
運用成績を比較
各年金ファンドの運用成績を比較すると、債券の効果も見事に出ています。

リーマンショックの影響があった2007年度、2008年度のパフォーマンスを確認すると、GPIFの下落率が最も低く抑えられています。
しかし、上昇相場では株式比率の高い他の年金ファンドの方が資産成長率が高くなっており、2004年から2020年までの合計で考えると、成長率はGPIFが最も低くなっています。
運用金額が大きいわけですから大きなパフォーマンスよりも堅実な運用が期待されているため、無理なリスクを取らない運用が正解という見方もあります。
一概に運用成績が良い= 正しい運用とは限りません。