「株の買い時を考える」チャンネルで個人投資家のアンケートが行われ、2022年上半期の成績、資産がプラスになったのか?マイナスになったのか?勝っている投資家はどんな銘柄を触っていたのか?などが集計されていました。



まだご覧になられていない方は、是非上記動画をご覧くださいませ。


資産を増やした投資家の特徴

動画内で私が参考になった部分は以下の内容です。

【私が注目したポイント】
    資産を増やした人ほどファンダメンタルズとマクロを重視する傾向にあり、資産を減らしてしまった方々はテクニカル分析を重視する傾向があった。

上記の結果が出されていました。

この分析は非常に面白いと思いました。

ただし、この結果はファンダメンタル分析の方がテクニカルより優れていることを意味しているわけではありませんし、同じような手法を真似して勝率が上がるかは別問題だと思います。

ですが、私なりに興味深かったので、その理由について考えてみたいと思います。


変化が現れ易い分析方法

2022年の株価指数が大きく下落している理由は主に以下の通りだと思います。

【2022年の下落要因】
  • コロナの金融緩和による過剰な上昇
  • ロシア-ウクライナ侵攻
  • 各国政府の金利政策

これに伴いエネルギー関連銘柄は上昇し、グロース銘柄やNASDAQが下落している状況だと思います。

これらの銘柄はテクニカルでチャートを分析するよりも普段からFRBの動きに詳しかったり、市場サイクル(逆金融相場)で強い銘柄を知っている投資家がうまく立ち回りやすい市場環境だったと思います。

ただし、これは今になって言えること。

最初から未来が予測出来たわけでは決してありません。

あくまで結果論です。

2022年の上半期相場はマクロ経済やファンダメンタルにヒントが現れやすく、テクニカルはブルトラップなどの騙しが多かったと思います。


得意な分析手法を優先する

集計されたアンケート結果は総合的な傾向を図る上では役に立ちますが、個人の投資戦略を考える上では慎重にならなければいけません。

ファンダメンタルで勝つ人が多くても、テクニカルで勝ち続ける投資家もいますし、自分の得意分野を潰さない方法で最良の投資方法を模索する必要があります。

今後もしくは2023年以降は下落相場、長期投資が勝ちにくい相場が予想されています。

そんな中では短期トレードに有効なテクニカルが物を言うかもしれませんし、マクロ経済に詳しい投資家がまた勝利を飾るかもしれません。

どうなったとしても自分が納得のいく投資手法を心がけていきましょう。