生活をリッチにするための高配当株投資。

FIREを目指す人にとっても高配当系の米国ETFは選択肢の1つに入ってくると思います。

TwitterでもVYMやVIGを持つ人は多いですよね。



下落相場に強い高配当ETFランキング

高配当ETFの年間トータルリターン(売却益+配当益)を表にすると以下の通りです。

高配当ETFパフォーマンス

下落相場となったのは2022年(6月まで)、2018年、2015年、2008年です。


1位:HDV

その相場でのパフォーマンスを見ると、ダントツで強かったのが「HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)」です。

2008年のリーマンショック時はまだ設定されていませんが、2018年のリターンは-2.93%と他のETFに比べて低く、今年6月までのパフォーマンスはプラスで推移していました。

相場に強い理由は今年好調なエクソンモービルやシェブロンが大きく組入られているからです。

HDV
出典:blackrock

加えてABBVとJNJも今年まだプラスで推移している銘柄なので、HDVのパフォーマンスを大きく支える結果となっています。


2位:SPYD

2番目に下落相場に強かったETFは「SPYD」です。

SPYDもまだ歴史の浅いETFの1つですが、2022年と2018年の下落率は低く、底堅い値動きを見せています。

HDVと同様にエネルギーセクター比率が高くなっています。

SPYD
出典:ssga.com

3位:DFJ(日本の中小型株)

リーマンショックを経験したETFの中で見ていくと、DFJ(WisdomTree Japan SmallCap Dividend Fund)も下落相場に強いパフォーマンスを見せていました。

DFJとは、日本の中小型株700社程度で構成されるETFです。

2022年6月末時点での組入銘柄上位は電源開発、西松屋、あおぞら銀行、コスモエネルギーが組み入れられています。


4位:SDY

続いて、SDYも2008年のリターンは-23.07%と他のETFに比べて下落率を低く抑えることができています。

組み入れられている銘柄が20年以上の増配企業という点が下げ幅が小さかった要因と思われます。


「今までの下落相場に強かった銘柄 = 今後の暴落にも強い」ではない

2022年の下落要因はコロナ時の金融緩和とロシア-ウクライナ危機、各国の金融引き締め政策によるところが大きいと思います。

このような相場では、エネルギー、防衛、ヘルスケアなどを扱う企業の業績が好調となり、情報技術や通信、一般消費財などのセクターにとっては厳しい相場となっています。

2022年で好調なETFというのは、エクソンモービルやシェブロンのような今好調に推移している企業の保有比率が高いために、大きな下落を免れているに過ぎません。

「今までの下落相場に強かった銘柄 = 今後の暴落にも強い」ではないので、投資判断には注意が必要です。