S&P500が最も上がった年
S&P500の年間リターンについて、最も上がった年を調べてみました。
順位 | 年 | リターン |
1位 | 1933年 | 46.6% |
2位 | 1954年 | 45.0% |
3位 | 1935年 | 41.4% |
4位 | 1958年 | 38.1% |
5位 | 1928年 | 37.9% |
6位 | 1995年 | 34.1% |
7位 | 1975年 | 31.6% |
8位 | 1997年 | 31.0% |
9位 | 1945年 | 30.7% |
10位 | 2013年 | 29.6% |
最も株価が上昇した年は1933年。
TOP9まで全て2000年以前の年が独占しており、2000年以降でリターンが高かったのは2013年(29.6%)、2019年(28.9%)、2021年(26.9%)という順序になっていました。
1933年の出来事
1933年は世界恐慌が底を打った翌年。
出典:macrotrends当時の米国大統領はフランクリン・ルーズベルト。
1929年から起きた世界大恐慌では、失業率を3.3%(1929年)から24.9%(1933年)にまで上昇させ、平均賃金も3割程度減少しました。
その状況を「ニューディール政策」で克服したのが当時の大統領です。
S&P500最大の上昇率を記録した年は市場最大の危機の後に起こった出来事でした。
まとめ
大きな上昇相場の前には、必ずと言って良いほど苦しい相場があります。
1933年の前には世界大恐慌が起きており、1954年の前には第二次世界大戦によって株式市場は大きく下げられています。
2000年以降の相場でもそれは一緒でした。
2019年の前には世界同時株安が起こり、2021年の前にはコロナショックが起きています。
大きな上昇相場に立ち会うための手段は2つ。
【大きな上昇相場に立ち会うための手段】
1. 暴落中も株式を保有し続ける
2. 株価暴落の底を予測する
後者はドラえもんのタイムマシーンを用意するか、偶然が重ならない限り不可能ですので、手法は実質1つだけ。
今後も米国の景気後退が騒がれますが、大きな上昇相場に立ち会うためには相場から逃げないことをお勧めします。