給食費が高い都道府県

学校給食は各自治体によって費用が異なることをご存知でしょうか。

全国平均では子供1人につき年間支出は52,120円となっていますが、全国でも最も給食費が高い長野県では全国平均より8,184円も年間支出が高く、6年間通った場合には49,104円も多く給食費を支払うことになります。


給食費が高い都道府県(2018年)
都道府県 年間費用 一食当たり
長野県60,300円300円
新潟県59,304円307円
鳥取県57,516円299円
富山県57,408円295円
岡山県57,300円298円
徳島県57,000円296円
秋田県56,976円298円
石川県56,916円293円
島根県56,244円289円
山形県56,196円289円
出典:文部科学省「平成30年度学校給食実施状況等調査の結果について」よりデータを抜粋し、作成。

給食で使われる食材もレシピも都道府県で違うため、一概に安ければ良いというわけではありません。

中には子供が摂取するべき栄養価を十分に計算して作られている給食もあるでしょう。

ただ、子供を持つ親の家計支出面から見ると、給食費は安いに越したことはないはずです。


給食費が安い都道府県

年間給食費が最も安い都道府県は鹿児島県。

一食当たりの給食費は228円となっていました。


給食費が安い都道府県(2018年)
都道府県 年間費用 一食当たり
鹿児島県43,476円228円
沖縄県44,124円223円
茨城県45,228円233円
滋賀県46,812円246円
長崎県47,112円247円
福岡県47,604円251円
大阪府47,892円253円
熊本県48,804円255円
埼玉県48,948円261円
愛知県49,224円260円
出典:文部科学省「平成30年度学校給食実施状況等調査の結果について」よりデータを抜粋し、作成。

最も給食費が高かった長野県と鹿児島県を比較すると、年間支出は子供一人当たり16,824円の差となります。

6年間で計算すると、10万円も支出額が変わってくるわけです。


給食費が無料の自治体

小学校と中学校の給食費をともに無償化している自治体は、2018年時点では全国でも76ヶ所しかありません。


学校給食費の無償化等の実施状況
無償化の範囲 自治体数 割合
小中学校とも無償化764.4%
小学校のみ無償化40.2%
中学校のみ無償化20.1%
一部無償化42424.4%
無償化を実施してない1,23470.9%
出典:文部科学省「学校給食費の無償化等の実施状況」

無償化等の施策を一切講じてない自治体が70.9%とほとんどであり、子育て費用の負担は国民任せというわけです。


まとめ

少子化が進み続ける日本ですが、国からの給付金や減税対策なども進んでいない状況です。

今後は子育て支援に積極的な「明石市」や夏の水道料金を無償化にした「大阪市」のような政策を見習って、子育てにかかわる費用に対して税金を使うような政策や法案を進めてくれる政治家が増えて欲しいと思っています。