「自己投資が大切」と簡単に言わないで

こんなセリフを言う人、周りにいないでしょうか?

【先輩や上司の口癖】
    「まだ若いんだから、お金の心配なんていらないでしょ」
    「20代は自己投資にお金使った方が良い」
    「私が若い時は貯金の事なんて考えてなかった。君は心配しすぎ」

私が言いたいのは「今と昔は全然違う」ということです。

ここ数十年の日本の税制、社会的ルール、稼ぎやすさは大きく変わっています。

安易に昔と今を同じように考えず、若くても若くなくても時代にあった資産形成を考え抜く必要があります。


賃金低下が止まらない日本

2021年9月に国税庁が公表した「令和2年分民間給与実態統計調査結果について」によれば、日本人の平均給与が2年連続で減少しています。

平均給与
参照元:国税庁

2022年3月3日の経済財政諮問会議にて、岸田総理が「この25年間で働き盛りの世帯所得が100万円以上減少している」とも発表されているんです。

企業はコストカットのために非正規雇用の採用比率を上げたり、業種によってはかなり給与が落ち込んでいます。


「若いから稼げる」というのは、昔ほど現実的ではありません。

国全体の給料水準は低く、昔のような年功序列も廃れており、給料上げるためには相応な"実力"が必要になる時代です。

若いことは武器ですが、それだけで全てが解決する世の中ではないことを認知する必要があると思います。


給料の半分を税金と社会保険料で取られる時代

つい最近、Twitterトレンドに「給料の半分近く」が掲載され、日本国民が政府のATMと化していると謳われました。


1970年時点での国民負担率(給料から引かれる税金と社会保険料の割合)は24.3%だったのに対して、2021年には44.3%にまで上昇し、今後は50%近くまで上がるとされています。

過去よりも給料が減る中、23歳から65歳までの給料の半分を取られる世代は地獄と言えるでしょう。

そのような世代と昔の世代とでは、そもそもお金の使い方が違って当然です。


年金が少ない分、老後資金が必要な時代

生涯年収が減れば老後にもらえる年金も減るわけですが、年金には「所得代替率」という計算方法があり、生涯年収が同じでも日本経済の衰退状況に応じて年金受給額を減らす仕組みがあります。

所得代替率
出典:厚生労働省

2019年に発表された財政検証では、所得代替率は年々減少傾向となり、間違えなく将来世代の年金は減り続けると確認することができます。

つまり、現在の若者世代は平均賃金も少ない上に、税金は多い、年金も少ない、用意しなければいけない老後資金は多くなる、という四重苦なわけです。

現在の高齢者と同じペースで資産形成をしていては、到底間に合いません。


資産形成するにしても銀行金利は0.001%と過去最低水準となり、株式や債券、不動産など貯金よりもリスクの高い金融商品を組み合わせながら長期的に資産形成していくことが避けられない地代です。


まとめ

今の20代は「過去最大級、お金に困る世代」と言えます。

【現在の日本人がお金に困る理由】
  • 日本全体の賃金が上がらない
  • 給料の半分を税金と社会保険料で取られる
  • 年金が少なく、必要な老後資金が多い

昔とは大きく状況が異なる中で、昔の人の資産形成方法が役立つ可能性は低いと思います。

むしろ、最新のトレンドを把握しつつ、常に新しい手法を身につけて行かなければいけない時代です。

若者のお金に対する問題はそれほど深刻で、重要な問題だと思います。