【岸田総理】ロンドン講演での発言
ロンドンでの岸田総理のスピーチがSNSであまりにも話題だったので、動画を見てみました。
動画は30分以上と長く内容をすぐに確認されたい方のために以下、岸田総理の発言を箇条書きでまとめています。
新しい資本主義
- 私からのメッセージは1つです。
- 日本経済はこれからも力強く成長続ける、安心して日本に投資してほしい 「invest in kishida」です。
- 成長し続け安定している日本市場、安心安全な日本企業、製品、サービスは買いだと申し上げます。
- 戦後、金融業界出身者の日本総理大臣は私が初です。
- 最近の総理大臣の中では、最も経済・金融の実態に精通した人間だと自負しており、マーケットの声、現場の声をよく聞き、政策を進めて参ります。
- 日本はこれまでも、これからも世界に開かれた貿易立国である。
- 6月には他のG7諸国並に円滑な入国が可能となるよう水際対策を緩和する。
- 英国のTPP加盟を強く支持している。
本題に入ります
- 新しい資本主義とは、一言で言えば「資本主義のバージョンアップ」です。
- 「外部不経済」「権威主義的国家からの挑戦」の2つの課題に資本主義のバージョンアップで対応する。
- そのために1.分配の根詰まりの解消、2.付加価値を生む分野への過少投資の克服、3.新分野への労働移動の後押し、4.多様性の取り組み、5.健全な新陳代謝の実現を進める。
- 具体的には「人への投資」「科学技術、イノベーションへの投資」「スタートアップ投資」「クリーン、デジタルへの投資」の4本柱へ投資をする。
- 単位時間当たりの労働生産性の伸びが低いことが我が国の課題。
- 賃上げ税制を導入するなど官民連携で助成する。
- 職業訓練、学び直し、生涯教育などへの投資は諸外国と比べて日本は格段に少ない実情。
- 3年4000億円を導入しているが、さらに教育訓練投資を強化する。
- 兼業、副業の推進、リスキリングに力を入れる。
- 重要なキーワードは多様性。女性、若者、外国人をもっと活かしていく。
人への投資
- 貯蓄から投資へのシフト、資産倍増計画を進める。
- 日本の家計資産の半分が預金で保有され、米国の資産が3.2倍、英国では2.4倍なのに日本は1.4倍しか伸びてない。
- NISAの抜本的拡充、国民の預貯金を資産運用に誘導する新たな仕組みを、資産倍増プランを進める。
科学技術への投資
- 研究開発投資や整備投資、先進国と比較して圧倒的に少ない日本。
- AI、量子、バイオ、デジタル、脱炭素、5領域において国家戦略を明示する。
- 研究開発投資を増加させる企業には大胆なインセンティブを付与。
- 10兆円の大学基金も立ち上げた。
スタートアップ投資
- 第二の創業ブームを日本で起こしたい。
- 海外一流大学の誘致を含めたスタートアップキャンパスの創設
- SBR制度の抜本拡充、海外のVC誘致、海外VCの公的資本への参加。
- 個人金融資産およびGPIF等、長期運用資金をベンチャー投資へ循環。
- ストックオプション等の環境整備を進める。
クリーンへの投資
- 原子炉の有効活用を図ります。
- 原発一基で年間100万トンの天然ガス供給と同じ効果がある。
- 2050年カーポンニュートラル、2030年炭素45%削減を実現する。
- 2030年に17兆円、今後10年間で150兆円の関連投資を実現する。
デジタルへの投資
- ブロックチェーンやNFT、メタバースなどの環境整備を進める。
- デジタル庁のもと4万以上のアナログな規制を洗い出し、3年間で見直す計画を進めている。
- 5年程度で99%の需要をカバーする光ファイバーや5Gを進める。
財政
- 予算の単年度主義を打破する。長期的方向性を高め、基金等を発揚して財政のありようを改革する。
- 税制も減税等のインセンティブが将来の増収をもたらす動的思考を導入する。