2022年1月〜3月期、バークシャー・ハサウェイは511億ドル相当の株式を手に入れるために手元にあった現金のうち27%を手放しました。

割合で言えば、リーマンショックやITバブル時の方が現金を減らしています。
ですが金額を考えれば、これほど大きな金額を株式市場へ投入した時期は他にありません。
バフェット氏(およびバークシャー)は割高と評価されていた米国株が、このタイミングで割安になっていると判断したと考えることもできます。
ずっと右肩上がりだったキャッシュポジションが急激に動いた理由がきっとあるはずです。
2022年1Qバフェットの売買銘柄
バークシャーが2022年1Qで購入した銘柄と減らした銘柄は以下の通りです。
【購入した銘柄と事業内容】
- CVX:石油大手
- LSXMA:衛星無線システムを使った娯楽情報配信、モータースポーツ事業
- NU:デジタルバンク
- ATVI:ゲームソフト
- RH:高級家具の通信販売
- FWONK:F1商業権を保有
- FND:床、フローリング材の小売業
【減らした銘柄と事業内容】
- KR:スーパーマーケット、デパート、コンビニを運営
- CHTR:ブロードバンド大手
- V:決済ネットワークサービス
- MA:決済ネットワークサービス
- ABBV:医薬品の開発、研究
- BMY:医薬品の開発、研究
- RPRX:医薬品企業への資金提供
- MMC:保険大手
上記以外で今年話題となっているのは、石油大手のオクシデンタル・ペトロリアム($OXY)、コンピュータハードウェアを開発するHP($HPE)を今期取得し、4Qには保険大手企業($Y)を116億ドルで取得する予定となっています。
とにかく、2022年現金を使いまくるberkshire hathaway
今が買い時!?
市場平均を上回り続けてきたウォーレンバフェット氏率いるバークシャーの判断は今回も正しいのか。
Berkshireの業績は
— Gaz(ガズ)@ブログ更新中 (@gazooblog) October 13, 2020
過去に集中してます。
最近ではS&P500との
乖離も小さくなっているので
バフェットの実力も永遠ではありません。
天才であることは間違えありませんが
人生に数あるチャンスを活かした投資家
という印象の方が正しいかも。 pic.twitter.com/EZagfK07Rr
未来のことは誰にもわかりません。
もし今後株価が上昇すればバークシャーは巨額の利益を得るでしょうし、反対に下がれば巨額の損失を出すことに。
それが長期で起こるのか、それとも短期的に見るのか。
米国の利上げが開始されて、まだ2回目。
通常の市場サイクルで言えば、株価暴落はもっと後になるはず。
【速報】FOMC
— 後藤達也 (@goto_finance) May 4, 2022
「0.5%利上げ」「月950億ドルの資産圧縮(QT)」と予想通りの内容でした。インフレリスクには「高い関心(highly attentive)」と警戒色を強めており、今後の急激な利上げを示唆した形です。ナスダック株は発表後、やや下落。日本時間3:30~パウエルFRB議長会見→速報・解説します。#FOMC pic.twitter.com/TOtBGFLpF3
正直なところ「何もわからない」というのが正解ですし、どうなっても良いようにバランスの取れたポートフォリオを維持するしかないのかなと考えます。
ポートフォリオやコア投資戦略などについては、以下の記事にまとめています。
お時間がある方は開いてみてください。