短期目線をやめよう

株式投資がメディアで取り上げられる際は「コロナショックで株価が-30%下がった」「リーマンショックでは-50%下がった」など短期的なことが伝えられるので、多くの人は「投資が損をする可能性もあるから怖い」「ギャンブルだ」と考える人がとても多いですよね。

実際にコロナで株価が30%下がったのは2020年3月のたった1ヶ月間だけのことですし、リーマンショックも2007年から2009年までの約3年間なので、長い株式市場の歴史から考えると、一部だけ捉えられている気がします。

そして、残念なことに長期的な価格変動については中々伝えられません。


S&P500の株価推移

米国の株式指数S&P500について、過去10年間(2,515営業日)の値動きを全て調べると、1日の株価変動率が1%以内に収まる確率は、79%です。

1日では、株価は1%も動かないんです。


S&P500の1日の値動きの割合
値動き幅 割合
±1%未満だった日の割合79.0%
±3%未満だった日の割合98.4%
±5%未満だった日の割合99.6%
±7%未満だった日の割合99.7%
出典:S&P500が最も上がった日最も下がった日

1日では1%も動かない株価ですが長期で見ると、大きく変動します。

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出典:GoogleFinance

40年前と比べたら株価は35倍に成長しています。

10年前に100万円を投資していれば、現在の価値は320万円(約3.2倍)となっています。


長期で投資を考える

もう少し、長期的に見てみましょう。

家計の投資比率が高い米国では、2000年から2020までの20年間で家計資産が3.2倍に成長しました。

日米の家計金融資産
出典:日興アセットマネジメント
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同期間での日本の家計資産は1.4倍にしかなっていません。

日本人は「投資はギャンブル」「万が一資産が減ってしまったらどうしよう」と言いながら、長期的には資産を増やす可能性を逃してしまいました。

投資をしなかっただけで老後資産が3倍も少ないわけですから、後悔しかないはずです。


長期で株価は60万倍

次は1802年から2003年までの金融資産の成長率を見てみましょう。


上記200年間で株価は約60万倍に成長しましたが、金は1.3倍、ドルに至ってはインフレで価値が9割以上も減少しています。

短期的にはドルや金を持っていた方が値崩れせずに誰とでも同じ価値で交換することができましたが、株や債券のように価値が上昇することはありませんでした。

おそらくですが、これは今後200年、300年後も同じ現象が続く可能性が高いと思われます。

歴史は繰り返されます。

それでもなお、株や債券に投資をせず、お金を増やすことを拒むのであれば、きっと短期的な目線でしか物事を見れていないかもしれません。