SBIラップ15営業日で50億円突破

ネット証券大手のSBI証券が提供する「SBIラップ」が2022年3月31日運用開始から15営業日で預かり資産50億円を突破したと報じられました。


SBIラップとは、楽天ラップやウェルスナビと同様の「ファンドラップ(もしくは、ロボアドバイザー)」と言われる金融商品です。

【ファンドラップとは】
    既存の金融商品を複数組み合わせた投資商品のこと。
    様々な投資商品(株式や債券ETF、先物など)の選定や組み合わせ比率はファンドラップを提供する会社ごとの判断で異なります。
    ロボアドバイザーもファンドラップも商品設計は同じです。

SBIラップの脅威的な実績は多くの人へ影響を及ぼしており、SNSで簡単に確認することも出来ました。




ちなみに、国内にあるファンドラップサービスを提供する会社は23社。

運用資産の多い順で見ると、以下の通りです。


ファンドラップ契約状況(2021年12月末)
会社名 契約件数 運用金額
野村證券株式会社154,4803,179,452
大和証券株式会社142,7362,925,965
SMBC日興証券株式会社169,5522,628,725
三井住友信託銀行65,9791,011,977
株式会社りそな銀行89,272741,791
ウェルスナビ株式会社317,350634,464
三菱UFJ信託銀行50,181516,155
UBS SuMi Trust ウェルス・マネジメント 株式会社1,416378,507
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社11,146222,861
いちよし証券株式会社17,762183,768
株式会社ウエルス・スクエア17,218142,479
水戸証券株式会社9,425123,483
株式会社お金のデザイン115,204120,828
楽天証券株式会社64,606114,085
アイザワ証券株式会社7,66775,482
東海東京アセットマネジメント8,01661,934
マネックス・アセットマネジメント株式会社12,62232,625
クレディスイス証券株式会社2412,788
株式会社FOLIO41,52010,144
株式会社sustenキャピタル・マネジメント1,7392,178
フィデリティ投信株式会社4362,118
株式会社スマートプラス6771,121
光証券株式会社1597

※運用金額の単位は百万円

SBIラップの運用規模だけで言えば、フィデリティのラップ業務よりも規模が大きいわけです。


ファンドラップについて思うこと

ファンドラップやロボアドバイザーは「最先端のAI(人口知能)を使って最適な投資先や投資比率を計算し、高いパフォーマンスを目指します」と謳われます。

まさに今回のSBIラップがその典型です。



果たして本当に既存の投資方法より高い実績を期待することができるのか。


以前、インデックス投資と代表的なロボアドバイザーの投資成績を比較したことがありますが、結果は明らかにインデックス投資の方が好成績を納めていました。


また今回SBIラップは業界最安コスト0.66%を謳っていますが、実質コストは1%に近い水準となり、他のロボアドバイザーと変わらない水準にまでコストが引き上がる可能性が高いと思われます。

これから投資を始める方、もしくは今現在ロボアドバイザーを利用されている方が将来後悔しないためには、ロボアドバイザーやファンドラップの商品知識を今一度理解する必要があると思います。

お時間ある方は、以下の記事も読んで頂けると、さらに理解が深まるはずです。